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■福島原発沖、海底の土から放射性物質検出 通常の100~1000倍 [健康ダイジェスト]

 福島第1原発事故で東京電力は3日、原発近郊の深さ20~30メートルの海底の土から、通常の100~1000倍の濃度の放射性物質を検出したと発表しました。東電が海底の土を分析したのは事故後初めてで、「高い濃度だ。環境への影響は、魚介類を採取して分析、評価したい」としています。
 土を採取したのは、第1原発の北約15キロの福島県南相馬市と、南約20キロの同県楢葉町の沖合3キロで、4月29日に実施。放射性ヨウ素131が1キログラム当たり98~190ベクレル、放射性セシウム137は1キログラム当たり1200~1400ベクレルでした。通常はいずれも1キログラム当たり数ベクレルか、検出限界以下。
 東電は、放射性物質は空気中に放出されたものが海に落ちたか、汚染水として流れて海底に沈んだとみています。今後、濃度が上昇しないか監視するとしています。
 一方、文部科学省は第1原発の南約50キロ地点の沖合約10キロ、深さ117メートルの海底から4月29日に土を採取して分析。放射性物質は検出されなかったと発表しました。
 これについて、海洋中の放射性物質に詳しい海洋生物環境研究所の御園生淳研究参与は、「検出された放射性物質の濃度は、通常より極めて高いといえ、高濃度の汚染水が原発から海に流れ出ていたことによるものと考えられる。福島県の沖合の海底は砂地で、潮の流れも速く、濃度は徐々に低くなるとみられるが、岸に近いところの海底は潮の流れが遅く、放射性物質が長い間とどまる恐れもある。より多くの場所で継続して海底の土を調べるとともに、魚介類への影響がないどうかも詳しく調べる必要がある」と話しています。

 2011年5月4日(水)




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