SSブログ

■用語 第二ケーラー病 [用語(た行)]

[足]思春期ころに多くみられ、足指の付け根部分の骨が壊死する疾患
 第二ケーラー病とは、足の中足骨(ちゅうそくこつ)の骨頭部の組織が血液の循環障害により壊死(えし)し、痛みが起こる疾患。フライバーグ病とも呼ばれます。
 この第二ケーラー病は、成長期の子供の成長軟骨に障害が起き、痛みを伴う疾患である骨端症の一つでもあります。骨端症の多くは男子に現れますが、第二ケーラー病に関しては女子に多くみられます。好発年齢は12~18歳の思春期ころで、女子は男子より3~4倍ほど多くなっています。
 足の第2中足骨に最も多く起こる傾向があり、次いで第3中足骨に多く起こります。第2中足骨に多く起こるのは、中足骨の中で最も長いため、靴を履くことによって長軸上のストレスがかかりやすいためと思われます。足の両側に起こる例が、10パーセント程度にみられます。
 症状の最初は、運動をすると足の前の部分の不快な感じがあり、体重が掛かると痛みが出ます。数年間、無症状の時期があり、運動を機に痛みが再発します。中足骨の骨頭部がある足指の第2指(中指)や第3指(薬指)の付け根を押すと痛みがあり、はれが出ることもあります。
 進行すると、歩く際の踏み返しの時に足指の付け根の関節に痛みがあるため、その部位への荷重を避けた歩き方になります。関節の可動域制限もあります。
 外傷に続発することもありますが、発症の原因にはいろいろな説があり、確定したものはありません。靴幅の狭いシューズを長期間使用することで、持続的な負荷がかかって中足骨の骨頭部への血行が一時的に障害されて生じるともいわれています。
 足の部分の骨端症の中では、第二ケーラー病だけが早期診断、早期治療が重要な疾患であり、足の痛みがある場合は、整形外科を受診し適切な治療や経過観察を受けるべきです。早期より徹底した治療が行われないと関節変形を来し、痛みが残りやすいので注意が必要です。 
 医師による診断では、X線写真で中足骨の骨頭の部分が不規則な形をして、つぶれたり、壊れたりしている像が見られます。鑑別が重要な疾患には、中足骨疲労骨折、リウマチ性関節炎があります。
 軽度の場合の治療では、足を安静に保つために、過激な運動を避けます。また、靴の中敷きに、土踏まずを高くしたアーチサポートを数年に渡って使用し、血行が再開して骨頭が修復されるまで、異常のある骨に体重がかからないようにします。一般には、2年ほどの経過でX線上の変形は治ってきます。
 初期の痛みが強い場合には、3~4週間ギプスを巻いて荷重を避けた後、軽度の場合と同様の中敷きを使用します。踵(かかと)の高い靴の使用、ランニング、長時間の歩行などは厳禁です。
 自然によくなる程度が少ないため、放置して関節に障害を残した例や、治療開始が遅れた例で変形が残って痛みがあれば、手術することもあります。手術には、壊死部の骨頭を切除する方法や、骨頭の付け根の部分を楔(くさび)状に切除して、骨頭を背側に回転して固定する方法などがあります。




タグ:シーバー病 種子骨炎 アルベルト病 腸脛靱帯炎 過労性脛部痛 ハグランド病 母趾種子骨炎 膝蓋軟骨軟化症 中足骨痛 踵骨後部滑液包炎 ランナー膝 ベネット骨折 有痛性外脛骨 腸骨稜裂離骨折 膝蓋骨脱臼 捻挫 上前腸骨棘裂離骨折 下前腸骨棘裂離骨折 フットボーラーズアンクル 衝突性外骨腫 足底腱膜炎 膝内障 側副靱帯損傷 テニスレッグ 骨盤裂離骨折 膝蓋骨骨折 腓腹筋肉離れ 肉離れ 関節遊離体(関節ねずみ) 骨軟骨骨折 大腿骨頭壊死 ヒップポインター 後脛骨筋腱炎 アキレス腱周囲炎 腸骨稜打撲 アキレス腱断裂 膝蓋大腿関節症 膝蓋靱帯炎 シンディング・ラーセン・ヨハンソン病 アキレス腱炎 成長痛(骨端症) 踵骨骨端症 シンスプリント(脛骨疲労性骨膜炎) オスグッド病 フライバーグ病 脛骨疲労性骨膜炎 疲労骨折 鵞足炎 膝靱帯損傷 坐骨結節裂離骨折 ジャンパー膝 成長痛(反復性四肢痛) 十字靱帯損傷 第二ケーラー病 用語(た行) 用語 健康創造塾 ジョガー足 アキレス腱滑液包炎 ケーラー病 第一ケーラー病 中足骨疲労骨折 下駄履き骨折 ジョーンズ骨折 第5中足骨基部骨折 足舟状骨骨折 外脛骨障害 大腿骨骨幹部疲労骨折 大腿骨頸部疲労骨折 大腿骨疲労骨折 恥骨疲労骨折 舟状骨疲労骨折 舟状骨骨折 下肢長不等 脚長差 変形性足関節症 中足趾節関節痛 趾間神経痛 大腿神経痛 感覚異常性大腿神経痛 離断性骨軟骨炎
nice!(12)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 12

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0