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■糞便臭を良い香りに変える新繊維 シキボウなどが開発 [健康ダイジェスト]

 紡績大手のシキボウ(大阪市)は3日、香料メーカーの山本香料(大阪市)と共同で、糞便臭をよい香りに変える機能を持つ消臭加工繊維「デオマジック」を開発、来年春にも発売すると発表しました。
 悪臭を別の香りで覆う従来の手法ではなく、悪臭を香料に混ぜ合わせ、さらによい香りに変化させる発想から生まれた新繊維で、高齢者のおむつカバー用繊維などとして売り込みます。
 新繊維は、何十種類もの香料をブレンドして作る香水があえて、糞便臭のような不快に感じられる成分を少量含ませ、それらによって香りをマイルドにさせていることをヒントにしました。両社は糞便臭を加えて香料のにおいがさらによくなる調合の研究を進め、1年間かけて「森林の中にいるような清涼感のある香り」(山本香料の山本芳邦社長)を開発。
 その香料を100マイクロメートル以下のマイクロカプセルに詰め込んで、繊維に付着させました。繊維を使う際にマイクロカプセルが壊れることで、香料が糞便臭をよい香りに変えます。
 新繊維は10回程度洗濯すれば消臭効果が小さくなるため、同じ成分の香料スプレーの商品化も目指します。新製品では、「糞便臭がほとんど感じられない程度」(シキボウの辻本裕開発技術部次長)まで消臭でき、尿の臭いにも対応できます。
 シキボウで介護や病院、ペット用の繊維など「糞便臭が気になる用途」への展開を目指します。
 デオマジックの価格は、一般の繊維より約2割高くなる見通し。初年度1億円、発売3年目に3億円の売り上げを目標にしています。

 2011年8月4日(木)




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