SSブログ

■個人輸入薬に注意を、1割の人に副作用 厚労省が初の調査 [健康ダイジェスト]

 インターネットのサイトなどから個人輸入した薬を服用した人の1割強に意識障害や血圧上昇などの副作用が起きていることが、厚生労働省研究班の初の調査で判明しました。こうした薬の中には、有効成分の量が多いなどの偽造品も多いものの、個人で輸入して使うことは薬事法で規制されません。厚労省は対策強化の検討を始めました。
 研究班が薬を個人輸入した経験のある663人のうち、追跡調査に協力した157人に尋ねると、13パーセントが副作用を経験していました。薬の種類は、勃起不全(ED)治療薬が約3割で最多。育毛剤、ダイエット関連、睡眠薬が続きました。購入の理由は「安かった」が6割で、「病院に行かなくていい」が3割でした。
 ED治療薬を販売している4社による調査でも、ネット上でED治療薬を買った276人の約4割が頭痛やほてりなど副作用のような症状を経験していました。
 厚労省によると、2008年以降、タイのやせ薬を服用し、疑い例を含め3人が死亡しました。10年6月に奈良県立医大病院にけいれんや意識低下を起こして運ばれた40歳代の男性は、偽造ED治療薬を用いていました。
 有効性や安全性が確認されていない薬でも、1、2カ月分程度を自分の責任で輸入、使うことは薬事法では規制されません。厚労省の部会では、個人使用の場合でも副作用を報告する仕組み作りや、広告やネットの監視強化などを求める意見が出ており、同省は年内にも規制強化策をまとめます。
 厚労省研究班の主任研究者である木村和子金沢大教授は、「一般の人が、国境を越えネットで薬を買う行為は薬事法の規制の枠外にあることが、偽造薬が出回る温床になっている。国際的な取り締まりの仕組み作りも必要」と話しています。

 2011年8月23日(火)




nice!(11)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 11

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0