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■葉と落ち葉除去で放射線量低下 農水省が森林の除染指針 [健康ダイジェスト]

 農林水産省は30日、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う福島県内の住民の被曝を防ぐため、住宅街の近くにある森林では、放射性物質が蓄積しやすい落ち葉や葉などを取り除くことで、放射線量を最大でおよそ50パーセント引き下げられるとする具体的な除染方法の指針をまとめ、正式に発表しました。
 福島県内には、住宅街の近くにある森林から強い放射線が出ている地域があり、住民の被曝を防ぐ上で、こうした森林の除染をどのように進めるのかが大きな課題となっています。
 除染方法の指針では、住宅街の近くの森林は入り口から20メートル程度の範囲で落ち葉を取り除くほか、木の葉も木の高さに応じて一定程度取り除くと効果的だとしています。
 農水省の発表によると、原発から約60キロメートル離れた福島県大玉村の杉林のスギ3本について、木全体と地表から15センチの深さまでの土を合わせて調べたところ、木の葉に放射性セシウムの38パーセント、落ち葉に33パーセントが含まれていました。また、土壌からは17パーセント、枝から11パーセント、樹皮から1パーセントが検出されました。
 同県郡山市内の森林で実際に落ち葉や下草を取り除いたところ、高さ1メートル地点の放射線量が約2割下がりました。木の葉も合わせて取り除くことで、木を伐採したり土壌をはがしたりしなくても、放射線量をおよそ20パーセントから最大でおよそ50パーセント引き下げる効果が見込めるとしています。
 今後、この除染方法の指針に沿って、福島県内では、集めた落ち葉などの仮置き場を確保した上で、住宅街の近くにある森林での除染作業が本格的に始まる見通しです。

 2011年9月30日(金)




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jack

汚染された落ち葉を集めるのはいいけれど放射性物質の保管場所がはっきりしないまま進めるのはどうでしょう?無責任にもほどがある政治。
by jack (2011-10-01 05:25) 

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