SSブログ

■若年化が進む花粉症、子供の発症デビューは平均7・4歳 [健康ダイジェスト]

 気象情報会社ウェザーニューズは24日、子供の花粉症デビューは平均7・4歳で、花粉症の若年化が進んでいるとする調査結果を発表しました。
 全国的にスギ、ヒノキの花粉シーズン後半を迎えた4月中旬に、気象情報サービスの利用者を対象にして花粉症に関する調査を実施し、合計2万9874人(男性24パーセント、女性76パーセント)の有効回答をまとめたものです。この調査では、全国50の病院にも調査への協力と花粉症対策のアドバイスをしてもらったといいます。
 「自分の子供や周りの子供の発症年齢」を質問したところ、1万3947件の回答のうち、4~6歳が27・4パーセント、7~9歳が17・5パーセント、0~3歳が17・4パーセントで、平均7・4歳でした。50の病院に対する調査でも、45病院が「子供の花粉症患者が増えている」と回答しており、花粉症の若年化を実感している医師が多くなっています。
 この原因については、はっきりしたことはわかっていないものの、昔に比べて食生活が変化し、若い時から高タンパク、高カロリーの食事をする子供が増えていることや、免疫力の低下を要因として挙げる医師もいたといいます。生活環境が清潔になりすぎていることが要因との指摘もあったといいます。
 4〜6歳の幼児で発症するケースが多いことについては、この年代では幼稚園や保育園に通うため、それ以前よりも外に出る機会が増え、花粉が体内に入りやすくなるのが原因の1つである可能性が指摘されています。
 昨シーズンに比べて花粉の飛散数が少ない今シーズン、どれくらいの人が花粉症デビューしたのかを知るため、「いつから花粉症ですか?」と質問をしたところ、今シーズンの花粉症デビュー率は4・2パーセントと判明。一方、大量飛散となった昨シーズンのデビュー率は5・45パーセントで、今シーズンとわずか1・2パーセントしか変わりませんでした。
 エリア別にみてみると、鳥取県と島根県は今シーズンのデビュー率が10パーセントを超えており、山陰エリアの発症者が目立ちました。また、九州エリアも長崎県を除く全県でデビュー率が5パーセントを超える結果になり、今シーズンは西日本での発症者が多くなったことが判明しました。
 医師に対しても「今シーズンから花粉症になった患者の数はどうですか?」と質問したところ、「多い」または「同じ」と回答した割合が6割以上になり、飛散数が減少しても花粉症を発症する人が少なくなるわけではないことがわかりました。医師の中には、昨シーズンの大量飛散の影響があるのではと推測する意見や、今シーズンの花粉の飛び方が多い日と少ない日のメリハリがあることが要因の一つと考える意見もありました。
 「病院に通っていますか?」と質問したところ、「通っている」と回答した人の割合が最も多かったのは佐賀県で46・9パーセント、次いで高知県が45・2パーセントと、2つの県で通院者が40パーセントを超える結果となりました。
 以下、千葉県39・2パーセント、三重県37・6パーセント、神奈川県36・8パーセント、茨城県36・6パーセント、静岡県36・3パーセントと続きました。
 花粉症で通院する人が最も少なかったのは鳥取県の15・1パーセントで、通院者が最も多かった佐賀県のおよそ3分の1にとどまっていました。鳥取県に続いて少なかったのは、秋田県の17・1パーセント、岩手県の24・8パーセント、富山県の24・9パーセント。
 なお、シラカバ花粉が飛散する北海道と、目立った花粉飛散がない沖縄県は調査の対象になっていません。

 2012年4月26日(木)




nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0