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■熱中症、5月から予防の対策を 国立環境研究所が呼び掛け [健康ダイジェスト]

 今年の夏も各地で節電が求められる中、熱中症の発生状況を知り早めの対策を取ってもらおうと、国立環境研究所(茨城県つくば市)が1日から熱中症の患者数を速報します。
 研究所では、「データを参考に5月から熱中症に注意するとともに、暑さに強い体を作って、予防に取り組んでほしい」と呼び掛けています。
 速報は、東京都、沖縄県を始め、札幌市、仙台市、さいたま市、千葉市、横浜市、川崎市、新潟市、静岡市、浜松市、名古屋市、大阪市、堺市、高石市、京都市、神戸市、広島市、北九州市、福岡市の消防や病院から、熱中症とみられる症状で搬送された患者の情報を受けて、ホームページで公表します。
 昨年は5月だけで少なくとも76人が搬送されており、今年に入っても先月24日、岡山県笠岡市で高校生2人が熱中症とみられる体調不良を訴え病院に運ばれました。こうした中、研究所は「体が暑さに慣れていないため、気温が高くなくても熱中症を起こすことがあり、急に気温が上がった日は特に注意が必要だ」としています。
 また、予防の観点からは、この時期に血液の量を増やして体温調節機能を高め、暑さに強い体を作っておくことが重要だということです。具体的には、25度から30度のやや暑い環境で少し負荷を感じる運動を一日15分~30分、週3~4回行い、運動後にたんぱく質と糖質を多く含む牛乳などを摂取すると効果があるということです。
 国立環境研究所の小野雅司さんは、「毎年多くの人が亡くなるが、熱中症は防ぐことができる。速報データを参考に今から注意を払い、節電の夏を乗り越えられるよう準備してほしい」と話しています
 また、電力不足への懸念から、今年の夏も節電の取り組みが続くと見込まれることから、頭を冷やすためのスプレーや、涼しく感じる成分入りの汗ふきシートなどの暑さ対策の商品の発売が相次いでいます。
 このうち大阪に本社がある家庭用品メーカーは、暑い時に頭を冷やしたいという要望が多いことから、頭に吹き付けて冷やすためのスプレーを今年から新たに発売したほか、あらかじめワイシャツなどに吹き付けておくと、汗が出た時に冷たく感じるスプレーの種類を増やしました。
 また、顔や首などに使う涼しさを感じる成分入りの汗ふきシートについて、日用品メーカーは女性用に加えて、男性用にも日焼けを防ぐ成分を加えた製品を発売したほか、別の化粧品メーカーは香りの種類を増やして品ぞろえを強化しました。
 東京都内のホームセンターでは、すでにこうした暑さ対策用の商品の売り場が設けられており、担当者は「今年も節電の取り組みが続くと予想されるので、各メーカーとも商品の種類を増やしている」などと話していました。

 2012年5月1日(火)




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