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■風疹患者が急増 東京都が注意を呼び掛ける [健康ダイジェスト]

 発熱や発疹の症状が出る風疹(三日ばしか)の感染が東京都内で広がり、今月に入って患者が急激に増えていることがわかりました。東京都は、予防接種やうがいを行うなどして感染に注意するよう呼び掛けています。
 今年は春以降、兵庫県、大阪府、京都府など近畿地方を中心に感染が広がり、東京都によりますと、都内でも先月上旬から感染が広がり始めました。そして、今月8日までの1週間に確認された都内の患者の数は39人で、前の週の3倍近くに増えています。
 風疹はかつて子供の病気とされていましたが、近年目立つ風疹の患者は成人、特に男性だとされており、今回の患者も30歳代の男性が多いということです。
 風疹の予防接種は現在、幼児期のほか中学1年と高校3年の男女を対象に行われていますが、1994年まで中学生の予防接種は女子だけに限られたため、30歳代から40歳代の男性は接種の対象外だった人が多く、こうした免疫がない人を中心に感染が広がっているとみられています。
 風疹は、せきやくしゃみなどを通じて感染し、発症すると主に発熱や発疹、リンパ節がはれるといった症状が出ます。例年、春から初夏にかけて患者が増え、妊娠初期の女性が感染すると、流産したり、風疹ウイルスが胎盤を介して胎児に感染し、生まれた新生児に先天性風疹症候群と呼ばれる形態異常を起こす確率が高くなります。
 症状や重さは感染時期によって異なり、妊娠2カ月以内だと白内障、心臓の形態異常、聴力障害のうち2つ以上を抱えて生まれることが多くなります。妊娠3~5カ月でも聴力障害がみられます。
 東京都は、予防接種やうがいなどを行うよう呼び掛けるとともに、特に妊娠している女性は感染に注意するよう呼び掛けています。
 国立感染症研究所感染症情報センターの多屋馨子室長は、「予防接種の対象外だった30歳代、40歳代の男性の間で患者が増えているが、この年代は子育て世代でもあるので、家族や同僚など周囲に妊娠している女性がいる場合は注意が必要だ。風疹はワクチンの接種で予防できるが、妊娠中は接種が受けられないので、妊娠を希望していて、過去に接種を受けていない人は受けるようにしてほしい」と話しています。

 2012年7月12日(木)




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