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■食物アレルギー症状、甘味料が原因に 医師らが全国調査 [健康ダイジェスト]

 加工食品などに使われている甘味料が原因とみられる食物アレルギーの患者が30人余り報告されていたことが、専門の医師らのチームによる初めての全国調査でわかりました。
 チームは、「甘味料がアレルギーの原因になることはあまり知られていない」として注意を呼び掛けています。
 調査したのは、国立病院機構相模原病院の医師や栄養士などのグループで、昨年10月、食物アレルギーの患者を診療している全国の医師などに依頼し、およそ880人から回答を得ました。
 それによりますと、食事の後にアレルギーの症状が出て、医療機関を受診した人で、甘味料による食物アレルギーと診断された人が15人、疑いがあるとされた人が18人いたことがわかりました。中には、呼吸困難などの重い症状が出た人もいるということです。
 甘味料別では、「エリスリトール」が15人、「キシリトール」が10人、「ステビア」が2人などとなっています。
 甘味料はアレルギー物質としての表示義務はなく、含まれる量が少ない場合、原材料としての表示を省略することもできます。
 調査を行った海老澤元宏医師は、「甘味料がアレルギーの原因になることはあまり知られておらず、見逃されているケースも多いとみられる。ダイエットのための低カロリー食品が増えているので注意が必要で、今後は表示についても検討すべきだ」と話しています。
 この調査結果は消費者庁にも報告されていて、消費者庁の担当者は「内容を詳しく精査するとともに、患者の数などを見ながら、今後、アレルギー物質としての表示が必要かどうかについても検討していくことになる」と話しています。
 また、調査結果は11日から横浜市で始まる日本アレルギー学会で発表されます。
 甘味料のエリスリトールが原因のアレルギーについては近年、食物アレルギーの患者を診療している全国の医師への報告数も増えてきており、じんましんというだけにとどまらず、アナフィラキシーという重い即時型アレルギーを生じたケースも報告されるようになってきています。
 エリスリトールは、果実、きのこ類、しょうゆ・味噌・ワインなどの発酵食品に幅広く存在する天然由来の甘味料。砂糖の70~80パーセントの甘味度を持つ糖アルコール(糖質)であり、小腸でおよそ90パーセントが吸収され体外に排出されます。
 糖アルコールでは唯一、厚生労働省により「カロリーゼロ」であると認められており、 低カロリー飲料、ガム、あめ、ダイエット用あんぱん、あるいは歯磨き剤などに広く配合されています。

 2013年5月10日(金)




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