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■ネット依存の中高生、全国に約52万人 日常生活や健康にも影響 [健康ダイジェスト]

 「使用時間を短くしようとして落ち込みやイライラを感じる」などインターネット依存の疑いが強い中高生が推計で全国に52万人もいることが、厚生労働省研究班の調査でわかりました。
 中高生を対象にした全国規模の調査は初といいます。多くの若者がパソコンやスマートフォンなどで情報交換やゲームに没頭し、日常生活や健康に影響が出ていると指摘しています。
 研究班(研究代表者=大井田隆・日本大学教授)は昨年度、全国の中学と高校から無作為に選んだ264校に調査票を送り、生徒に記入を依頼し、約7割の約10万人が回答しました。
 分析は米国などで使われるネットへの依存度を測る評価法を使い、「ネットに夢中になっていると感じているか」「満足のため使用時間を長くしなければと感じているか」「制限や中止を試みたが、うまいかないことがたびたびあったか」「使用時間を短くしようとして落ち込みやイライラを感じるか」「使い始めに考えたより長時間続けているか」「ネットで人間関係を台無しにしたことがあるか」「熱中しすぎを隠すため、家族らにうそをついたことがあるか」「問題や絶望、不安から逃げるためにネットを使うか」の8問中5問以上に当てはまると、「依存の疑いが強い」と分類しました。
 その割合は中学生の6パーセント、高校生の9パーセントで、中高生全体の8パーセント。全国の中高生数で計算すると51万8000人と推計されました。
 依存の割合は男女別では女子10パーセント、男子6パーセント。女子が高い理由について研究班は、「チャットやメールを多く使うため」とみています。
 日常生活や健康にも影響がみられ、59パーセントが「睡眠の質が悪い」と答え、依存がない中高生の2倍近くに達しました。「午前中に調子が悪い」は24パーセントと、依存がない中高生の3倍近くに達しました。
 時間も最も長い傾向だったのは、高校生女子で「休日で5時間以上」が22パーセント、高校生男子は21パーセント、中学生は男女ともに14パーセントでした。
 研究班のメンバーで、ネット依存症の専門外来がある久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)の樋口進・院長によれば、「本人は病気の認識がないケースがほとんどなので、子供の生活が昼夜逆転し始めたら注意が必要だ」とのことです。

 2013年8月4日(日)




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