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■マダニが媒介する感染症、全国に分布 30道府県でウイルスを確認 [健康ダイジェスト]

 マダニが媒介するウイルスによる新種の感染症が西日本を中心に相次いで確認された問題で、感染症を引き起こすウイルスが北海道や東北、関東のマダニからも見付かったことが、厚生労働省の研究班の調査でわかりました。
 厚労省は、ウイルスが国内に広く分布している可能性があるとして注意を呼び掛けています。
 マダニが媒介するウイルスによる感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」は、昨年1月、国内で初めて山口県で感染が確認され、これまでに九州、中国、四国、近畿の13の県で53人が感染し、このうち21人が死亡しています。感染者は春から秋にかけて、高齢者を中心に発生しています。
 厚労省の研究班は、全国でマダニを採取してウイルスの分布を調べていますが、これまでに調査を終えた北海道や岩手県、宮城県、栃木県、群馬県、長野県、岐阜県、三重県、滋賀県、京都府など23の道府県すべてのマダニから、ウイルスが見付かったということです。
 このほか福岡県や富山県など3つの県でも、マダニが生息する野山にいるシカなどからウイルスに感染したことを示す抗体が見付かっており、合わせて30の道府県で患者やウイルスが確認されたことになります。
 厚労省は、ウイルスが国内に広く分布している可能性があるとして、注意を呼び掛けるとともに、引き続き、調査する方針です。
 田村厚生労働大臣は、「今後、ほかの地域でもウイルスが見付かる可能性があり、春の行楽シーズンで山や草木の多い場所に立ち入る際には、肌を出さないようにして感染に注意してほしい」と話しています。
 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)はマダニに刺されることで発症し、高熱や倦怠(けんたい)感、腹痛、嘔吐(おうと)、下痢、意識障害、口の中や消化管の出血などの症状が出ます。潜伏期間は6日~2週間。特効薬はありません。
 マダニは野山に生息し、室内にいるイエダニの約10倍と大きく、血を吸うと体長1センチ以上に膨れ上がり、春から秋にかけて活動が活発になります。

 2014年2月25日(火) 

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