■PM2・5を宇宙から観測へ 3年後に打ち上げる人工衛星で [健康ダイジェスト]
国内で高い濃度が観測されている大気汚染物質PM2・5(微小粒子状物質)について、環境省などは、大陸からの越境汚染の実態解明につなげようと、2017年度に新たに打ち上げる人工衛星で宇宙からの観測に取り組むことになりました。
この人工衛星は、地球の温室効果ガスの濃度を観測するため、環境省が宇宙航空研究開発機構(JAXA)などと共同で開発しており、大気中の微粒子も観測することができます。
環境省によりますと、5年前に打ち上げられた現在の温室効果ガス観測技術衛星「GOSAT:ゴーサット(愛称:いぶき)」では、さまざまな微粒子による大気の濁りだけしか観測できませんでしたが、開発を進めている後継機「GOSATー2」では、より観測精度を向上させるほかPM2・5の観測機器を追加搭載する予定で、微粒子の中にどれだけのPM2・5が含まれているのか、データの分析によって割り出すことが可能になったということです。
これにより、国内や大陸側の500メートル四方の範囲ごとにPM2・5の1立方メートル当たりの濃度を推計できるということで、観測は3日に1回のペースで行われることになっています。宇宙から観測することで、発生した場所が特定でき、移動の様子もわかりやすくなります。
後継機「GOSATー2」の開発にはおよそ400億円の事業費がかけられ、3年後の2017年度に打ち上げられることになっています。
環境省は、「人工衛星での観測データを従来から行われているPM2・5の研究に活用することで、越境汚染の実態解明や発生源の対策につなげていきたい」としています。
2014年3月10日(月)
この人工衛星は、地球の温室効果ガスの濃度を観測するため、環境省が宇宙航空研究開発機構(JAXA)などと共同で開発しており、大気中の微粒子も観測することができます。
環境省によりますと、5年前に打ち上げられた現在の温室効果ガス観測技術衛星「GOSAT:ゴーサット(愛称:いぶき)」では、さまざまな微粒子による大気の濁りだけしか観測できませんでしたが、開発を進めている後継機「GOSATー2」では、より観測精度を向上させるほかPM2・5の観測機器を追加搭載する予定で、微粒子の中にどれだけのPM2・5が含まれているのか、データの分析によって割り出すことが可能になったということです。
これにより、国内や大陸側の500メートル四方の範囲ごとにPM2・5の1立方メートル当たりの濃度を推計できるということで、観測は3日に1回のペースで行われることになっています。宇宙から観測することで、発生した場所が特定でき、移動の様子もわかりやすくなります。
後継機「GOSATー2」の開発にはおよそ400億円の事業費がかけられ、3年後の2017年度に打ち上げられることになっています。
環境省は、「人工衛星での観測データを従来から行われているPM2・5の研究に活用することで、越境汚染の実態解明や発生源の対策につなげていきたい」としています。
2014年3月10日(月)
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