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■肥満か過体重の人、世界に21億人 子供や発展途上国にも広がる [健康ダイジェスト]

 世界の成人の約3分の1、子供の約4分の1が過体重または肥満であるとする報告書「世界疾病負担研究」が29日、英医学専門誌ランセットに掲載されました。1980年以降、肥満増加の流れを止めることができた国は一国もないといいます。
 米ワシントン大学や東大などの国際研究チームが188カ国の約1800のデータを分析してまとめられた報告書によると、豊かなライフスタイルと広く関連付けられている過体重の問題は世界中に広がっており、現在、全世界の過体重人口の62パーセントは発展途上国に位置していました。
 報告書によると、過体重または肥満の人口は、33年前の8億5700万人から2013年には21億人に増加。そのうち、肥満とされた人口は全世界で6億7100万人に上りました。肥満指数(BMI)で25以上は過体重、30以上は肥満と判断されています。
 肥満人口が最も多い国は米国で、7800万人。2位は中国、3位はインドで、それぞれ4600万人、3000万人でした。4位以降はロシア、ブラジル、メキシコ、エジプト、ドイツ、パキスタン、インドネシアと続きました。
 肥満者の割合が大幅に上昇したのは中東・北アフリカ、中米、太平洋・カリブ海地域の国でした。
 肥満の人は心臓血管の疾患やがん、糖尿病、変形性関節症、腎臓疾患などにかかりやすいため、肥満人口が増えることは医療制度への大きな負担になると、報告書は指摘しています。過体重による死者は2010年に全世界で、340万人と推計されています。
 過体重または肥満の人口の割合は1980年から2013年までに成人で28パーセント、20歳未満の子供で47パーセント増加。男性では29パーセントから37パーセントに、女性では30パーセントから38パーセントにそれぞれ増えています。
 また、先進国の子供の4分の1近くと、発展途上国の子供の13パーセントが過体重または肥満でした。1980年にはそれぞれ16パーセントと8パーセントでした。

 2014年5月30日(金)

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