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■iPS細胞で目の難病の原因遺伝子を解明 新たな治療薬の開発に期待 [健康ダイジェスト]

 失明につながることもある目の難病「網膜色素変性症」の患者から作り出したiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使って、病気の原因となる遺伝子の1つを突き止めることに慶応大学の研究チームが成功しました。
 新たな治療薬の開発につながると期待されます。
 この研究を行ったのは、慶応大学の岡野栄之教授らの研究チームです。
 網膜色素変性症は目の網膜の細胞が死んで視力が低下する難病で、失明することもありますが、根本的な治療法は見付かっていません。
 研究チームは、網膜色素変性症の患者からiPS細胞を作り出し、目の網膜の細胞に変化させて、試験管の中で病気の状態を再現することに成功しました。
 そして、この細胞を詳しく調べたところ、ロドプシンという遺伝子に特定の変化があると細胞が死んで症状が進行することがわかったということです。
 また、抗がん剤の一種が、ロドプシンの働きを抑え症状の悪化を食い止めることもわかったということで、研究グループは新たな治療薬になる可能性もあるとしています。
 岡野教授は、「iPS細胞を使うことで遺伝子の変異と症状の因果関係を証明することができた。遺伝子の変異がある人は症状が進む前に薬の投与を受けるといった予防的な治療も可能になるのではないか」と話しています。

 2014年6月14日(土)

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