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■脳死の女児から男児への心臓移植成功 6歳未満からの臓器提供、国内2人目 [健康ダイジェスト]

 東京都の病院で脳死と判定された6歳未満の女児から臓器が提供され、このうち心臓は大阪大学附属病院に運ばれて、10歳未満の男児に移植する手術が行われました。移植された心臓は、正常に機能しているということです。
 東京都文京区の順天堂大学附属順天堂医院で、23日正午に脳死と判定された6歳未満の女児から臓器を摘出する手術は、24日昼前から始まり、午後4時ごろまでにすべて終了しました。
 摘出された心臓、肺、肝臓、それに腎臓は、移植を必要とする患者がいるそれぞれの病院へと搬送され、このうち心臓は、チャーター機で大阪空港に運ばれた後、午後2時半すぎ、大阪府吹田市の大阪大学附属病院に到着しました。
 病院では、心筋の一部が正常に育たない左室心筋緻密化障害という重い心臓病の10歳未満の男児に移植する手術が行われ、手術は午後7時前に終わりました。
 病院によりますと、移植された心臓は正常に機能しているということで、男児は経過が順調ならば、3カ月から半年ほどで退院できる見込みだということです。
 執刀した心臓血管外科の澤芳樹教授は、「脳死段階での大人からの臓器提供は増えつつあるが、特に6歳未満の子どもは提供が少なく、患者にとっては非常に厳しい状況が続いている。移植への理解を得ながら、子どもの提供が増えるよう努力していく必要がある」と述べました。
 このほか、肺と肝臓は、京都大学附属病院で、それぞれ10歳未満の男児と10歳代の女性に、片方の腎臓は、東京女子医科大学病院で40歳代の女性に、もう片方の腎臓は、東京医科大学八王子医療センターで60歳代の女性にそれぞれ移植されることになっています。
 4年前に改正臓器移植法が施行されてから、15歳未満の子どもが脳死と判定されたのは6人目で、判定の基準がより厳しい6歳未満の子どもから臓器が提供されたのは、2012年6月の富山大学附属病院の男児に続いて2人目です。

 2014年11月25日(火)

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