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■熱中症で653人搬送、埼玉県が最多の87人 [健康ダイジェスト]

 マスコミが各地の消防や警察に取材して19日午後8時現在でまとめたところ、熱中症とみられる症状で、44の都道府県で少なくとも653人が病院に運ばれました。
 都道府県別では、埼玉県で87人、神奈川県で47人、愛知県で43人、千葉県で39人、福岡県で38人などが病院に運ばれました。
 一方、千葉県香取市で草刈りをしていた47歳の男性が熱中症の疑いで病院に搬送され、およそ1時間後に死亡が確認されましたが、病院が詳しく調べた結果、熱中症ではありませんでした。
 暑さが厳しくなり、熱中症で病院に運ばれる人も増えてきましたが、重症化することもあり、総務省消防庁によると、4月下旬から7月12日までに10人が亡くなりました。
 熱中症は、気温や湿度の高い環境で、体温調節がうまくいかなくなることで起こります。昭和大の三宅康史教授(救急医学)によると、体は汗をかいたり、皮膚近くに血流を集めて冷ましたりして体温上昇を防いでいます。
 ところが、暑い環境や激しい運動によって大量の汗をかき、水分や塩分が不足すると、内臓や脳を巡る血流も減り、めまいや立ちくらみなどの熱中症の症状が現れます。そのまま高温多湿の環境に居続けると、症状が進み、頭痛や嘔吐、倦怠感などが出てきます。
 さらに進むと、汗をかけないことや血流の低下で、熱を体外に発散できなくなって内臓がダメージを受け、体温が40度を超すと細胞が壊れ始めて戻らなくなります。すると、意識を失ったり、多臓器不全になったりして、死亡してしまうことがあります。
 神奈川県立保健福祉大の谷口英喜教授(栄養学)は、「熱中症は体に熱がこもり、臓器がゆで卵の白身のように固まって機能が低下してしまう状態。後遺症に苦しむ人も多いことも特徴だ」と話しています。後遺症には、記憶力低下などの神経障害や、腎臓や肝臓の機能不全などがあるといいます。

 2015年7月20日(月)

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