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■世界の上半期の平均気温、過去最高 20世紀の平均を0・85度上回る [健康ダイジェスト]

 国連の世界気象機関やアメリカ海洋大気庁(NOAA)によりますと、今年1月から6月までの上半期の世界の平均気温は地表および海面上での温度を合わせ、調査を開始した1880年以降で最も高くなったということです。
 今年上半期の世界の平均気温は20世紀の平均よりも0・85度高く、これまでで最も高かった2010年よりも0・09度上回りました。
 月別にみると、3月、5月、6月がこれまでの月間の平均気温の最高を更新し、1月と2月がそれぞれ2番目、4月が4番目の高さだったということです。6月の平均気温についてみると、これまでに最も高かった2014年6月を上回り、20世紀の平均よりも0・88度高くなりました。
 また、地域別にみても、ユーラシアやアフリカなど多くの陸地で、これまでの平均気温を上回っています。
 一方、暑さ以外にも異常気象とみられる現象が世界各地で確認されています。
 インドでは、5月下旬から気温が急に上昇し40度を超える地域が相次ぎ、2000人以上が死亡しました。その一方、スカンジナビア半島では、多くの地域で今年6月の平均気温が例年を下回り、ノルウェーでは1900年に統計を取り始めて以降、18番目に寒い月になったということです。
 また、アメリカのカリフォルニア州では、3年前の2012年から雨や雪が少ない状態が続き、今年も水源となる山間部の積雪が平年を大きく下回ったことなどから、今年4月には初めて州全体に25パーセントの節水が義務付けられました。
 さらに、タイでも昨年1月からほとんどの地域で降水量が平年を下回っており、干ばつの影響で農作物にも被害が出ています。
 ロシアの首都モスクワでは、8月の最高気温の平均は21度5分ほどですが、今年は8月初めから暑い日が続いています。9日の最高気温は33度まで上がり、今年1番の暑さを記録しました。
 モスクワでは、冷房設備がない建物も多く、クレムリンのすぐ近くにあるアレクサンドロフスキー公園には涼を求めてたくさんの人たちが集まっています。公園の噴水では子供と水浴びをして遊んだり、水で顔を潤したりして暑さをしのぐ人の姿が見られました。
 中東では、7月下旬から一部の地域で50度を超えて死者が出るなど、記録的な熱波が各国を直撃しています。
 このうちエジプトでは、連日50度前後の猛暑が続き、エジプト保健省によりますと、この暑さによる影響で8月10日までに首都カイロなどで21人が死亡、66人が病院で手当てを受けたということです。
 また、イラクの首都バグダッドでは7月30日、気温が50度を超えて、イラク政府は急きょ休日を増やして、国民に直射日光を避けたり、水分を十分に取ったりするよう、熱波への対策を呼び掛けました。
 イラクでは、2003年のイラク戦争以降、治安が悪化したことで発電設備が破壊されたほか、電気の供給網の整備が不十分なために電力不足が深刻化しています。8月に入っても、連日50度近い暑さが続き、国民の間ではエアコンが使えないなどとして不満が高まり、政権の対応を批判するデモが相次ぐ事態になっています。
 クウェートなど湾岸諸国でも、連日40度を超える日が続き熱波に見舞われています。
 イランでは、先月末、ペルシャ湾に近い南西部の港町で45度に達し、湿度も考慮に入れた「体感温度」はおよそ74度という記録的な暑さを記録したと伝えられています。
 標高が1000メートルを超える首都テヘランでも、夏の始まりとされた6月下旬以降、35度を超えた日数は昨年より5日、40度を超えた日数は2日増えており、例年より厳しい暑さに見舞われています。

 2015年8月16日(日)

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