SSブログ

■愛知県の30歳代女性、ジカ熱感染 中南米で流行以降、国内で2例目 [健康ダイジェスト]

 ブラジルに滞在歴があり、発熱や発疹の症状を訴えていた愛知県に在住する外国籍の30歳代女性がジカ熱に感染していることが確認されました。
 中南米を中心に流行が広がった昨年以降、国内で患者が確認されたのは2例目で、厚生労働省は感染経路の特定を進めるとともに、現段階では国内で感染が拡大するリスクは極めて低いとして冷静に対応するよう呼び掛けています。
 ジカ熱への感染が確認されたのは、愛知県に在住する30歳代の女性で、全身の発疹、38・2度の発熱、関節痛などの症状を訴えて10日に県内の医療機関を受診しました。
 厚労省によりますと、女性は先月20日まで2週間程度ブラジルに滞在し、22日に帰国していたということで、11日に国立感染症研究所で女性の血液などを調べたところ、感染が確認されたということです。
 現在は女性の熱が下がって容体は落ち着いており、自宅で療養しているということです。同居の家族には、症状は出ていません。女性の具体的な国籍や妊娠の有無は、明らかにされていません。
 ジカ熱は蚊が媒介する感染症で、発熱や頭痛、発疹などの症状が1週間ほど続きます。中南米で流行が広がった昨年5月以降で感染が確認されたのは、先月に続き2例目です。
 女性は「ブラジルで蚊に刺された」と話しているということで、厚労省は感染経路について詳しく調べるとともに、帰国後にどこに滞在したかについても聞き取りを行って、蚊が発生する可能性がある場所の調査や駆除を行うことにしています。
 厚労省結核感染症課の中谷祐貴子課長補佐は、「現在、国内は蚊の活動期ではないため、国内で感染が拡大するリスクは極めて低く冷静に対応してほしい」と話した上で、「妊婦は流行地域への渡航を控えるとともに、性交渉による感染リスクも指摘されているので、流行地域から帰国した男性で妊娠中のパートナーがいる場合は、コンドームを使用してほしい」と呼び掛けています。
 感染症の問題に詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は、「国内ではウイルスを媒介する蚊がまだ活発に活動していないため、感染が広がるリスクは非常に低い」とした上で、「今後も患者が出る可能性はあるし、5月になると本州でも蚊の活動が活発になる。ジカウイルスは感染しても5人に1人しか症状が出ないので、知らないうちにウイルスが広がっている可能性もゼロではない。各自治体は今のうちに蚊の幼虫の駆除など対策を進めておいてほしい。また、これから流行地に行く人は、虫よけスプレーを使用するなど蚊に刺されない対策を徹底してほしい」と話しています。

 2016年3月12日(土)




nice!(6)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 6

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0