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■メタボ健診、腹囲基準を維持へ 隠れメタボ対応は見送り [健康ダイジェスト]

 内臓脂肪がたまり病気になりやすいメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を調べる特定健診(メタボ健診)の在り方を議論している厚生労働省の専門家検討会は3日、保健指導の対象を腹囲が基準以上の人とする今の方法を維持することを決めました。
 やせていても高血圧などがある人への指導の必要性が指摘されていましたが、確かな指導法がないなどとして見送りました。
 メタボ健診は企業や市町村が実施主体となり、脳卒中や心臓病など生活習慣病を防ぐ目的で、2008年から始まりました。40~74歳を対象に、腹囲が男性で85センチ、女性で90センチの基準以上で、血圧、血糖値、脂質のいずれか1つでも異常がある人をメタボ予備軍、2つ以上の人をメタボとして、保健師や管理栄養士らによる保健指導の対象になります。
 ただ、この方法では、腹囲が基準未満でも血圧などに異常がある「隠れメタボ」の人は対象から外れます。隠れメタボの人は、腹囲が基準未満で血圧などにも異常がない人と比べ、循環器疾患の発症リスクが男性は1・91〜2・22倍、女性は2・12〜2・54倍高いとする厚労省研究班の調査結果があり、どう対応するかが課題になっていました。
 主に科学的な見地から議論する厚労省の別の専門家検討会は5月、腹囲を前提条件とするのを改め、血圧や血糖値、脂質に異常のある人を保健指導の対象にすることを提案していました。
 実務面を議論する専門家検討会は3日の会合で、腹囲以外に内臓脂肪の蓄積を測る簡単な手段がないことや、隠れメタボの人への指導法が確立していないことなどから、提案を採用しませんでした。
 現在、隠れメタボの人には、実施主体が自主的に生活改善を勧めるなどしています。厚労省は今後、望ましい指導法について議論するといいます。

 2016年6月4日(土)

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