SSブログ

■高額の新抗がん剤「キイトルーダ」、厚労省が承認 悪性黒色腫の治療薬 [健康ダイジェスト]

 アメリカの製薬大手メルクの日本法人「MSD」(東京都千代田区)は28日、体の免疫力を再活性化させることで、がん細胞を破壊する新しいタイプの抗がん剤「キイトルーダ」(一般名・ペムブロリズマブ)について、皮膚がんの一種である悪性黒色腫(メラノーマ)の治療薬として、厚生労働省の製造販売の承認を得たと発表しました。今後、発売に向けて準備を進めるといいます。
 キイトルーダは、小野薬品工業が製造販売する高額な抗がん剤「オプジーボ」(一般名・ニボルマブ)と同じ仕組みで作用する薬。
 オプジーボのライバルとなる薬剤が、日本国内で初めて登場することになります。アメリカでは悪性黒色腫に対して、キイトルーダがオプジーボよりも先に承認されていました。
 キイトルーダは日本では悪性黒色腫以外に、非小細胞肺がんにも承認申請されており、いずれもオプジーボと対象疾患が重なり競合します。
 オプジーボは2014年7月に、世界に先駆け日本で悪性黒色腫の治療薬として承認され、昨年12月、肺がんにも保険適用が広がりました。しかし、1人当たり年間3500万円かかるとされ、厚労省が薬価引き下げや適正使用のための検討を進めています。
 キイトルーダも、オプジーボと同等の薬価になると予想され、それらの議論に影響を及ぼすとみられます。両薬剤の悪性黒色腫に対する効果の優劣は、現時点では明らかになっていません。
 同様のがん免疫薬は、スイスのロシュやイギリスのアストラゼネカ、アメリカのファイザーなども開発中で、世界で競争が激化しています。

 2016年9月28日(水)

nice!(6)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 6

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0