■iPS細胞自動培養装置、京大とパナソニックが販売開始へ 価格は約5000万円 [健康ダイジェスト]
京都大学とパナソニックがiPS細胞(人工多能性幹細胞)を安定的に作製する自動培養装置を開発し、製薬会社や研究機関向けに23日、販売の受注を開始しました。
開発した京大の岩田博夫名誉教授(再生医学)は、「高品質なiPS細胞を安定的に供給することが可能。過重労働など研究者の負担が軽減され、創薬の基礎研究分野に貢献できる」と話しています。
岩田名誉教授らは熟練培養者の作業を解析し、ロボット技術で再現。パソコン入力で培養条件を変更できるようにしました。培養液の毎日の交換や、増殖した細胞が一定の大きさになれば一部を別の培養皿に移して新たな株として培養する「継代(けいだい)」など、一連の作業を完全に機械で自動化しました。
実証試験で20回の継代ができ、高い精度で培養できたといいます。これまでにも同様の装置はあったものの、継代作業まで自動化する装置は初めてです。
自動培養装置は横2・7メートル、高さ2・4メートル、奥行き1・1メートルで、価格は約5000万円。ほかの装置よりも小型化し、価格も安価に抑えたといい、パナソニックが受注生産します。
当初は年間5台の販売を予想し、5年後には15台の販売を目指します。
2017年8月25日(金)
開発した京大の岩田博夫名誉教授(再生医学)は、「高品質なiPS細胞を安定的に供給することが可能。過重労働など研究者の負担が軽減され、創薬の基礎研究分野に貢献できる」と話しています。
岩田名誉教授らは熟練培養者の作業を解析し、ロボット技術で再現。パソコン入力で培養条件を変更できるようにしました。培養液の毎日の交換や、増殖した細胞が一定の大きさになれば一部を別の培養皿に移して新たな株として培養する「継代(けいだい)」など、一連の作業を完全に機械で自動化しました。
実証試験で20回の継代ができ、高い精度で培養できたといいます。これまでにも同様の装置はあったものの、継代作業まで自動化する装置は初めてです。
自動培養装置は横2・7メートル、高さ2・4メートル、奥行き1・1メートルで、価格は約5000万円。ほかの装置よりも小型化し、価格も安価に抑えたといい、パナソニックが受注生産します。
当初は年間5台の販売を予想し、5年後には15台の販売を目指します。
2017年8月25日(金)
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