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■千葉大病院、死亡の入院患者4人から緑膿菌を検出 院内感染の疑いも [健康ダイジェスト]

 千葉大学医学部附属病院(千葉市中央区)6日までに、今年8月下旬から9月下旬にかけて死亡した入院患者4人から、抗生物質などの抗菌薬が効きにくい「多剤耐性緑膿菌(りょくのうきん)」が検出されたとホームページで発表しました。
 病院は「患者は重篤な状態で治療していた」としていますが、4人がいずれも同じフロアに入院していたことから院内感染の疑いもあるとみて調査を進めるとともに、4人から検出された菌を千葉市環境保健研究所に送って遺伝子の型が同じかどうか分析を進めています。
 多剤耐性緑膿菌は、抗生物質などの抗菌薬が効きにくく、病気などで免疫力が低下した患者が感染すると肺炎や尿路感染症を引き起こし、悪化すると敗血症などを引き起こして死亡するケースもあるということです。
 これまでに4人のほかに感染は確認されていないということで、病院は感染の拡大防止対策を進めるとともに、死亡との関連を調べるため調査委員会を立ち上げたということです。
 山本修一病院長は、「このような事態となったことを重く受け止め、原因究明と再発防止に取り組んでいる。ご心配をおかけし、心よりおわび申し上げる」とのコメントをホームページに掲載しました。
 多剤耐性緑膿菌は、身の回りに広く存在する細菌の一種である緑膿菌のうち、複数の抗生物質などの抗菌薬が効きにくい多剤耐性になったものです。1970年代までに存在が知られるようになり、その後、さまざまな抗菌薬に耐性を持つ緑膿菌が発見され、各地の病院で院内感染の原因として報告されて問題となっています。
 国立感染症研究所によりますと、約500の病院から報告を受けた患者の数は2003年に759人と多かったものの、その後は減少傾向にあり、2015年までの5年間は年間の患者数は200人から400人余りで推移しています。

 2017年10月7日(土)

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