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■妊婦への早産予防薬、子供にぜんそくリスク 成育医療センターが長期使用に注意を呼び掛け [健康ダイジェスト]

 国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)は11日、早産予防薬として広く使用される子宮収縮抑制剤「塩酸リトドリン」を妊婦に投与すると、その子供が5歳になった時にぜんそくを発症するリスクが高まるとの研究結果を発表しました。
 研究では、投与日数が20日以上の場合の有症率は、19日以下の場合よりも高いとする結果も示されました。
 成育医療研究センター・アレルギー科の大矢幸弘医長や、産科の小川浩平医師らの研究チームは、2003年から2005年に受診した妊婦を登録し、継続的な調査を実施。塩酸リトドリンを投与されたことがある女性94人と、投与されたことがない女性1064人を比較しました。
 その結果、塩酸リトドリンを投与されたことがある女性の子供の4歳でのぜんそくの有症率は13・8%だったのに対し、投与されなかった女性の子供の有症率は9・2%で、4・6%の差が出ました。また、投与されたことがある94人のうち、投与日数が20日以上の場合は子供の有症率は17・4%で、19日以下の場合は10・3%でした。
 ぜんそくは就学後に自然治癒することも多いため、研究チームはさらに長期間、塩酸リトドリンとぜんそくの関連を調べるとしています。
 成育医療研究センターは、「塩酸リトドリンは新生児死亡の大きな要因である早産予防の有効な薬だが、使用が長期にわたる場合は注意すべきだ」と指摘しています。

 2017年10月12日(木)

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