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■小野薬品、オプジーボの適応拡大へ 2018年度に4種のがんを追加申請 [健康ダイジェスト]

 小野薬品工業はがん免疫薬「オプジーボ」について、2018年度に新たに4つのがんで厚生労働省に適応追加を申請します。オプジーボは高価という批判を受けて大幅に薬価を引き下げられたため、適応範囲を広げて単価の下落を補います。
 厚生労働省は薬剤費を削減するため薬価の適正化を進めており、製薬各社は収益を確保する対策を迫られています。
 オプジーボは100ミリグラム1瓶当たり約73万円の薬価が高すぎるとして2017年2月、定期的な薬価の改定を待たずに緊急的な措置として、50%引き下げられました。今年4月の改定で再び約24%下がるため、小野薬品工業は「販売数量増で補う」としています。
 皮膚がんの一種である悪性黒色腫(メラノーマ)治療薬として2014年9月に販売を始めたオプジーボは、2015年12月に非小細胞肺がんの適応が認められました。その後も腎細胞がん、血液がんの一種であるホジキンリンパ腫、頭頸部(とうけいぶ)がん、胃がんで認められ、6種類のがん治療に使われています。
 今年1月に、腎細胞がんで別の薬との併用療法の適応を申請済み。2018年度は食道がんや肝細胞がん、小細胞肺がん、併用療法の非小細胞肺がんで適応追加の申請を目指します。2018年度末にも「一部が承認される可能性もある」といいます。
 国立がん研究センターによると、2017年のがんの死者数のうち肺がんは7万8000人、食道がんが1万1300人と推定されています。併用療法で使用される肺がんでも新たな適応申請が認められれば、利用者は大幅に増えます。
 小野薬品は、2018年3月期の純利益を前期比23%減の430億円と予想しています。オプジーボの薬価引き下げの影響で減益ですが、2017年9月に胃がん患者にも投与が認められるようになって利用が増え、減益幅が縮小します。

 2018年3月19日(月)

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