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■動物体内で人の臓器作製、今秋にも解禁へ 文科省が研究指針を改正 [健康ダイジェスト]

 ブタなどの動物の体内で人の臓器を作る研究について、文部科学省の専門委員会は3月30日、人の細胞が混じった動物の胚(受精卵)を動物の子宮に戻し、出産まで認める報告書をまとめました。今後、指針を改正し、今秋にも研究が解禁される見通しです。
 動物の体内で人の臓器を作る場合、特定の臓器だけできないように遺伝子改変した動物の胚に、人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)を入れ、子宮に戻して出産させる手法が考えられています。日本の現行指針では、こうした胚を子宮に戻すことを禁じています。
 報告書では、この研究が移植用臓器の確保や病気のメカニズムの解明、新たな治療法の開発につながる可能性があると指摘。研究が容認されているアメリカやイギリスなどの状況を踏まえ、人の細胞を入れた動物の胚を子宮に戻し、出産まで認めるのが適当としました。
 ただし、人と動物の境界があいまいな動物を作る恐れがある研究や、生まれた動物の交配、人由来の生殖細胞による受精などは行わないこととしました。研究の実施に当たっては、国や実施機関の倫理委員会があらかじめ審査することも求めています。
 研究が解禁されれば、中内啓光・東京大学特任教授のチームが、膵臓(すいぞう)ができないようにしたブタの胚に、人のiPS細胞を注入して、人の膵臓を持った子ブタを産ませ、1型糖尿病の治療に使う研究を行う考えを示しています。

 2018年4月3日(火)

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