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■初期の乳がん、抗がん剤なしでも再発の抑制可能 アメリカなどの医師が研究 [健康ダイジェスト]

 初期の乳がんはがんのタイプによっては、手術の後に副作用の強い抗がん剤を投与しなくても再発を抑えられるとする研究結果をアメリカなどの医師らの研究チームが4日までにまとめ、今後、乳がんの治療方針を変える可能性がある結果として注目されています。
 これはアメリカやカナダなど6カ国の医師らで作る研究チームが、シカゴで開かれている「アメリカ臨床腫瘍学会」で発表しました。
 研究チームは、がんの大きさがおよそ2センチ以下でリンパ節への転移がない初期の乳がん患者のうち、詳しい遺伝子検査で再発するリスクが中程度とされた約6700人について、1200の医療機関が参加した臨床試験の結果をまとめました。
 それによりますと、がんの切除手術後にホルモン剤とともに抗がん剤を投与された患者と、ホルモン剤だけ投与された患者に分けて経過をみたところ、9年後にがんが再発しなかった人の割合は双方ともに92%前後とほとんど変わらず、生存率も双方ともに約94%で差がありませんでした。
 これらの患者は、「HER2」というタンパク質が働かずホルモン剤が効くタイプのがんで、乳がん患者全体のおよそ半数を占めるとしています。
 研究チームは、こうしたタイプの患者の約7割は、遺伝子検査で再発のリスクを詳しく調べれば、副作用が強く体への負担が大きい抗がん剤を投与しなくても再発は抑えられるとしており、今回の研究結果は今後、乳がんの治療方針を変える可能性があるとして注目されています。

 2018年6月7日(木)

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