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■乳がんの遺伝子検査、実施率40%を下回る 全国の認定病院を調査 [健康ダイジェスト]

 女性のがんで最も多い乳がんでは、遺伝子検査が一般的な診療に取り入れられてきていますが、昭和大学などの研究チームが全国の乳がん治療の認定病院を対象に調査を行ったところ、「遺伝子検査を行っている」と答えた病院は40%を下回ったことがわかり、専門家は「早急に体制を整える必要がある」としています。
 乳がんでは、患者の10%程度は遺伝性とされ、遺伝子に変異があるか調べる検査が一般的な診療に取り入れられてきています。
 昭和大学の明石定子准教授らの研究チームは昨年10月、乳がんの専門的な治療を行う全国440の学会が認定した病院を対象にアンケート調査を行い、約60%の施設から回答を得ました。
 その結果、「遺伝子検査を行っている」と答えた病院は37・8%にとどまり、「行っていない」と答えた病院は62・2%になりました。
 また、検査で遺伝子の変異があった患者に対して、がんのない乳房も切除して再びがんになることを予防する手術が一定の条件を元に先月勧められることになったものの、この予防手術を行うための院内の手続きを終えている病院は12 ・7%だったということです。
 明石准教授は、「こうした検査の重要性が医療関係者の中で十分に浸透していないことが背景にあると考えられ、早急に体制を整える必要がある」としています。

 2018年6月13日(水)

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