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■岐阜市の養豚場で豚コレラ、610頭処分へ 国内26年ぶり、農水省が輸出停止 [健康ダイジェスト]

 岐阜県は9日、岐阜市の養豚場で死んだ豚を検査し、豚コレラのウイルスが検出されたと発表しました。国内での感染確認は1992年以来、26年ぶり。
 豚やイノシシ特有の病気で人には感染せず、感染した豚の肉を食べても影響はありません。養豚場内の他の豚の殺処分を進めます。農林水産省は豚肉の輸出を停止しました。
 豚コレラはアジアを中心に発生していますが、国内での発生は熊本県で1992年に5頭への感染が確認されて以来。農水省のホームページによると、国内では2007年に「清浄化」を達成したとされます。今回の感染ルートはわかっておらず、岐阜県が調べます。野生のイノシシや飼料が原因の可能性があるといいます。
 農水省は防疫対策本部の会議を開き、対応を協議。斎藤健農水相は「まん延防止には初動対応が大事だ」と述べ、封じ込めに取り組む考えを示しました。輸出停止は、発生の確認で日本が豚コレラの清浄国ではなくなったため。再び清浄国になるには少なくとも3カ月かかる見込みで、輸出相手国が了承した場合は輸出できる可能性があるといいます。
 岐阜県によると、養豚場では3日に1頭が急死。県の中央家畜保健衛生所の簡易検査では感染が確認できなかったものの、国の機関の農研機構動物衛生研究部門の精密検査で9日早朝、感染が判明したといいます。
 すでに養豚場内では4~8日に、約80頭が相次いで死にました。残る610頭は殺処分を進め、12日までに埋却や場内の消毒を終える見通し。現場の養豚場には9日朝、白い防護服やマスク、ゴーグル姿の県職員が到着。ショベルカーで敷地内の空き地に埋却用の穴を掘るなど防疫作業を進めました。
 また、岐阜県は、この養豚場から半径10キロ以内を「搬出制限区域」に指定し、区域内にある岐阜市や各務原市の別の3カ所の養豚場に対して豚の出荷や移動を禁止するよう指示するとともに、周辺に感染が広がっていないか調べています。
 豚コレラは家畜伝染病に指定され、発熱や食欲減退、歩行困難などの症状が現れます。感染力が強く、高い致死率が特徴で、多くの場合、数日のうちに死ぬということです。
 一方、8月にアジアで初めて中国で感染が確認され、国内でも警戒を強めている「アフリカ豚コレラ」は、豚コレラと症状が似ているもののウイルスの形が違う別の伝染病で、今回はこのアフリカ豚コレラではないことを確認しているということです。

 2018年9月9日(日)

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