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■勃起不全の要因になる遺伝子変異を特定 アメリカの遺伝学者 [健康ダイジェスト]

 勃起不全(ED)の一部要因とみられる遺伝子変異を特定したとする研究論文が8日、発表されました。勃起不全の治療の向上につながる可能性もあります。
 アメリカの「科学アカデミー紀要」に掲載された研究論文は、この変異複製を持つ男性の勃起不全の発症リスクについて、一般男性よりも26%高いと指摘しています。また、論文の主執筆者である遺伝学者のエリック・ヨーゲンソン氏によると、この変異複製が2つある場合では、リスクが同59%高まるとされました。
 今回の研究結果は、アメリカの医療サービス団体「カイザー・パーマネンテ」に加入する北カリフォルニア地区の3万6649人分の患者データベースを基にしています。
 2007年にアメリカで実施された研究によると、男性約5人に1人に勃起不全のリスクがあるとされ、その割合については年齢とともに急激に高まるとされていました。
 勃起不全リスクの約3分の1は、遺伝的な要因と関係しています。今回、研究チームが特定した遺伝子変異は、こうしたリスクの2パーセントを占めるといいます。また、肥満や糖尿病、循環器疾患などにはすべて遺伝的な要素があり、勃起不全とも関係があります。
 ヨーゲンソン氏は、「私たちがヒトゲノムの中で特定した領域は、こうした(肥満や糖尿病などの)リスク要因からは独立して作用しているとみられる。そのためこの遺伝子座にある変異をターゲットにした新たな治療法を開発することにより、現在の治療法では効果を得られない患者にも治療を提供できる可能性がある」と説明しました。
 同氏によると、勃起不全の男性の約半数は、現在使用可能な治療法から効果を得られていないといいます。

 2018年10月9日(火)

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