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■中国の武漢で原因不明の肺炎59人 厚労省が帰国者に注意喚起 [健康ダイジェスト]

 中国内陸部の湖北省武漢で先月以降、原因不明の肺炎の患者が59人確認され、厚生労働省は、武漢から帰国した人でせきや発熱などの症状がある場合は速やかに医療機関を受診するよう呼び掛けています。
 厚労省によりますと、湖北省武漢では先月以降、原因となる病原体が特定されていない肺炎の患者が59人確認され、このうち7人が重症となっています。
 これを受けて厚労省は、武漢からの帰国者でせきや発熱などの症状がある場合は速やかに医療機関を受診し、渡航歴を申告するよう呼び掛けています。
 また、武漢との直行便がある成田、関空、中部の3つの空港のほか、全国の検疫所に7日からポスターを掲示して帰国した人などに注意を呼び掛けます。
 厚労省によりますと、武漢の患者の一部は地元の海鮮市場の関係者で、この市場では野生動物を販売する区画もあり、現在は閉鎖されているということです。
 感染経路はわかっていませんが、人から人に感染したという明らかな証拠はなく、2003年に感染が拡大した「SARS」や、重い症状を引き起こす「MERS」の可能性は否定されているということです。
 日本国内では、これまでに今回の肺炎との関連が疑われる患者は出ていませんが、厚労省は引き続き情報収集を行い、必要な対応を取っていきたいとしています。

 2020年1月7日(火)

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