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■新型コロナウイルス、すでに市中で感染拡大の恐れ 専門家が感染予防を呼び掛け [健康ダイジェスト]

 東京都や神奈川県、和歌山県、沖縄県、北海道、愛知県などで相次ぐ新型コロナウイルス「COVID(コビッド)ー19」の感染について、専門家は「市中で感染が拡大している恐れがある」と指摘しています。人混みを避けたり、手洗いを励行したりして感染予防に引き続き努めるよう呼び掛ける一方、軽症ですむ場合も多いことから冷静な対応も求めています。
 新型コロナウイルス「COVIDー19」に感染した患者の死亡が国内で初めて神奈川県で確認されるなど、感染が広がる状況について、専門家は「過度に怖がる必要はない」とし、冷静な対応を呼び掛けます。
 現時点では感染しても軽症ですんでいる人が多く、世界保健機関(WHO)によると、約1万7000人の感染者を分析したところ、82%が軽症、15%が重症、3%が重篤でした。
 死に至るケースも少なく、中国政府の国家衛生健康委員会による13日の報告を基に算出すると、中国本土の致死率は2・29%でした。だが、武漢市のある湖北省以外の地域では0・49%とかなり低くなっています。同委員会は4日の記者会見で、これまで中国で死亡した人の約80%は60歳以上で、約75%は心疾患や糖尿病など基礎疾患があったと発表しました。
 長崎大の迎寛(むかえひろし)教授(呼吸器内科)は、「すでにある程度、ウイルスが市中に広がっている可能性を否定できない」と指摘しつつ、「季節性のインフルエンザと同程度の病気と考えられる。過度に怖がる必要はなく、手洗いなど通常の感染症対策の徹底を心掛けてほしい」と話しています。
 東北大の押谷仁教授(ウイルス学)は、和歌山県などで感染が確認されたことに対し、「中国人との接触や中国への渡航歴がないのであれば、三次感染以上でウイルスに感染した可能性が高い。すでに市中で感染が広がり、事態が新たな段階に入ったことを示している」と話しています。
 大曲貴夫(おおまがりのりお)・国立国際医療研究センター病院国際感染症センター長は、「新型コロナウイルスは、感染しても普通の風邪と見分けにくい。もし、症状の回復が遅かったり、熱が長く続いたりするようなら、医療機関に相談したほうがいい」とアドバイスしています。

 2020年2月14日(金)

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