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■新型コロナウイルス感染、世界で10万人超える 3カ月で世界的流行に [健康ダイジェスト]

 世界の新型コロナウイルスへの感染者数が、日本時間7日午前6時時点で10万人を超えました。2019年12月に中国湖北省武漢で初の患者が出てから約3カ月で、ほかのアジアや欧米にも急速に広がりました。
 現在も感染拡大が収束する見通しは立たず、渡航制限や大規模イベントの中止などが相次ぎます。ウイルスの脅威が、暮らしや企業活動に大きな影を落としています。
 感染者数は2002~2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)や、2012年に発生した中東呼吸器症候群(MARS)を大きく上回り、世界的な流行となりました。
 アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の集計データによると、日本時間7日午前6時時点で、世界の感染者数は92の国・地域で約10万2000人。このうち約8割は、中国(本土)が占めます。中国以外では韓国が最も多く、約6600人。次いでイランが約4750人、イタリアが約4640人と続きます。日本は、400人を超えました。
 最近は中国で新たな感染者数が減ってきた半面、それ以外の国・地域での感染が急増しています。
 6日に記者会見した世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長は世界的な広がりについて、「深く憂慮している」と述べました。特に医療インフラが脆弱な途上国への感染拡大に強い懸念を表明し、「すべての国がウイルスの封じ込めを最優先事項にしてほしい」と訴え、医療態勢や水際対策の強化など一段の措置を講じるよう求めました。
 各国では、ワクチンや治療薬の研究が動き出しています。WHOによると、現在は20のワクチンが開発中で、治療薬も多くの臨床研究が進行しています。
 ただし、新型コロナウイルスは感染力など不明な点も多く、これから夏に向けて気温の上昇とともに感染が鈍化するとの声もありますが、WHOは「夏にウイルスがなくなるという証拠はなく、拡散能力を持ち続けると想定しておくべきだ」と警戒を緩めないように訴えました。
 WHOは1月30日に、新型コロナウイルスについて「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」と宣言しました。約1カ月後の2月28日には、世界全体の危険度を4段階で最高レベルの「非常に高い」に引き上げました。
 WHOによると、感染を防ぐには手洗いの徹底や、パソコンなどを消毒剤で定期的にふき掃除することが重要になります。一方で、症状がない人は予防目的でマスクを着用する必要はないとし、過度な使用を控えるよう求めています。

 2020年3月7日(土)

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