■神奈川県相模原市で80歳代男性死亡 新型コロナウイルスに感染

　新型コロナウイルスに感染し相模原市内の病院に入院していた80歳代の男性が９日、死亡したことがわかりました。
　相模原市によりますと、死亡したのは市内に住む80歳代の男性で、今年１月、呼吸器系の持病のため相模原中央病院に入院していましたが、２月５日に退院し自宅で療養していました。
　相模原中央病院はこれまでに看護師や複数の入院患者への新型コロナウイルスの感染が相次いで明らかになっており、この男性は退院後の２月19日、歩行が困難になるなどの症状が出たため市内の別の医療機関を受診し、21日に新型コロナウイルスへの感染が明らかになりました。
　市によりますと、男性は入院した直後から意識が不安定な状態が続いていましたが、９日、死亡したということで、死因は新型コロナウイルスによる肺炎だということです。
　市では、男性が相模原中央病院に入院中に感染したとみています。
　神奈川県内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人は、クルーズ船の乗船者を除いて３人となりました。また、国内での死者は、クルーズ船の乗船者７人を含めて17人となりました。
　一方、神奈川県内に住む、いずれも20歳代の男女合わせて２人が新型コロナウイルスに感染していることが10日、新たに分かりました。
　神奈川県によりますと、新たに感染が確認されたのは県内に住むいずれも20歳代の女性と男性の合わせて２人です。
　このうち女性は、６日に陽性が確認された80歳代の男性と同居していた孫で、９日に陽性がわかり、10日に県内の医療機関に入院しましたが、これまでのところ症状は出ていないということです。
　また男性は大学生で、２月27日に感染が確認された70歳代の女性と同居していた孫で、２月の検査では陰性で自宅待機していましたが、９日に発熱と頭痛を訴えたため、改めて検査したところ感染が確認されました。
　10日に県内の医療機関に入院し、微熱があるものの症状は軽いということです。
　この男性と同居している母親もすでに感染が確認されており、この母親はホットヨガ教室に通っていたことがわかっています。
　10日に確認された２人に海外への渡航歴はなく、神奈川県はこれまでの行動歴などを詳しく調べることにしています。

　２０２０年３月１０日（火）

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