■東京都で新たに10人の感染を確認し計87人に 新型コロナウイルス

　東京都は14日、合わせて10人が新たに新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。このうち４人はイギリスとフランス、それにスペインから帰国した後に感染が確認されたということで、都は、ヨーロッパで感染した可能性があるとみています。
　これで都内で感染が確認されたのは、87人になりました。
　東京都が新たに感染を確認したのは、40歳代の公務員の男性、60歳代の会社員の男性、30歳代の自営業の男性、40歳代の会社員の女性、70歳代の無職の男性、30歳代の会社員の男性、60歳代の自営業の男性、40歳代の会社員の男性、60歳代の会社員の男性、50歳代の会社員の男性の合わせて10人です。
　このうち、40歳代の公務員の男性は、東京都市ヶ谷にある防衛省の統合幕僚監部に勤務する幹部自衛官です。３日に出国し、出張先のフランスで国立の研究所が主催するセミナーに参加していましたが、参加者の中に新型コロナウイルスの感染者が確認され、セミナーが中止となったため、13日にフランス側が指定した航空機で帰国したということです。
　症状はありませんでしたが、帰国後、羽田空港から都内の自衛隊中央病院まで自衛隊の車両で向かい、ウイルス検査を受けた結果、感染が確認されました。
　また、60歳代の会社員の男性は、10日までのイギリス滞在中にすでに熱やせきの症状あり、帰国した後に検査を受けて、13日感染が確認されました。
　40歳代の会社員の女性は、フランスから６日に帰国した際に発熱などの症状があり、13日に感染が確認されました。
　60歳代の自営業の男性は、11日にスペインから帰国した後、せきなどの症状が出て13日に感染が確認されました。
　この４人について、都は、ヨーロッパで感染した可能性があるとみています。
　一方、70歳代の無職の男性は現在、入院しており、呼吸困難などの症状があり重症だということです。
　これで都内で感染が確認されたのは87人になり、このうち８人が重症となっています。

　２０２０年３月１４日（土）

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