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■新型コロナウイルス、イタリアの死者5500人に迫る ヨーロッパで深刻さ増す [健康ダイジェスト]

 ヨーロッパでは、イタリアで22日、新型コロナウイルスで死亡した人が5000人を超えるなど事態は深刻さを増しており、各国は市民の外出を制限して感染拡大の食い止めを図っています。
 ヨーロッパでは22日、イタリアで新型コロナウイルスに感染して死亡した人が新たに651人報告され、これまでの死者の数は55476人と5500人に迫ったほか、スペインでは前の日に比べて死者が30%ほど増え、1720人となるなど、事態は深刻さを増しています。
 これを受けて、スペインでは22日、サンチェス首相が記者会見し、すでに出している非常事態宣言を4月11日まで延長すると発表しました。
 非常事態宣言の延長によって、スペイン政府は引き続き、市民の外出を制限するとともに、ホテルを臨時の病院として活用するなどの対策を進めるとしています。
 ヨーロッパでは、イタリアやスペイン、フランスに続いて、各国が市民の外出を制限する措置を始めています。
 ドイツのメルケル首相は22日、通勤や通院など必要な場合を除いて外出は控えるよう呼び掛けるとともに、飲食店については持ち帰り用の販売や配達以外は営業を停止すると発表しました。
 また、ギリシャ政府も23日から全土で不要不急の外出を禁止し、理由なく出歩いた場合は罰金を科すとするなど、各国が感染拡大の食い止めを図っています。
 一方、ドイツのメルケル首相は、首相に予防接種をした医師がその後、新型コロナウイルスの検査で陽性となったことを受け、自宅での隔離を決めました。政府報道官が22日、明らかにしました。
 ザイベルト首相報道官は、「首相は直ちに自宅での自主隔離を決定した。今後数日、定期的に検査を受け...自宅から公務を遂行する」と発表しました。
 この医師は20日、メルケル首相に肺炎球菌の予防接種を行っていました。

 2020年3月23日(月)

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