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■センザンコウから新型コロナウイルスに類似のウイルス発見 中国の研究者ら [健康ダイジェスト]

 中国の研究者らは、世界的に感染の拡大が続く新型コロナウイルスに類似したウイルスが、体がうろこで覆われている珍しい哺乳類「センザンコウ」の仲間から発見されたと発表しました。コロナウイルスが自然界に広がる上で、センザンコウが重要な役割を果たしている可能性があると指摘しています。
 26日付のイギリスの科学雑誌「ネイチャー」に掲載された論文によりますと、香港大学と広西医科大学の研究者は、2017年から2019年にかけてマレーシアから中国に密輸され、当局に摘発された東南アジアに生息する「マレーセンザンコウ」31匹のうち8匹から、世界的な感染拡大を起こしている新型コロナウイルスと類似したウイルスを発見しました。
 マレーセンザンコウから見付かったコロナウイルスと、新型コロナウイルスは、遺伝子の配列が85%から92%の割合で一致していたということです。
 これまでの研究から、これらのコロナウイルスは、もともとコウモリの仲間が持っていたと考えられていますが、今回の研究で新たにセンザンコウの仲間からも高い頻度で見付かったことから、自然界にコロナウイルスが広がる上で、センザンコウが重要な役割を果たしている可能性があると指摘しています。
 センザンコウのうろこは漢方薬の材料として大きな需要があるほか、その肉は高級品とされているため、世界で最も密売されている哺乳類の一種として絶滅危惧種に指定されています。
 研究を主導した香港大学のトミー・ラム博士らは、センザンコウの取り扱いには「注意」が必要だと指摘。さらなるパンデミック(世界的な大流行)を防ぐため、野生動物の市場におけるセンザンコウの販売を厳しく禁止すべきだと訴えています。
 また、野生のセンザンコウを監視し、今後の人への感染リスクでどのような役割を担うかを理解する必要があると述べました。

 2020年3月27日(金)

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