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■マスク着けたまま体育授業で走り死亡 中国の中学生で事故が相次ぐ [健康ダイジェスト]

 学校での授業が再開されつつある中国で、体育の時間に生徒が死亡する事故が複数報告されています。詳しい原因は不明ですが、いずれもマスクを着用したまま運動させていたということで、専門家は現地メディアに対し「運動する時は、一定の条件を満たせばマスクを着ける必要はない」と警鐘を鳴らしています。
 9日付の中国紙・北京青年報などによると、中国で4月、新型コロナウイルスの感染防止のため、マスクを着けて体育の授業に参加した中学生3人が相次ぎ死亡しました。マスクが呼吸を妨げたのが原因との指摘が出ており、警戒が強まっています。
 浙江省温州市で4月14日、マスクを着けて1500メートル走に参加した中学3年生の男子生徒が倒れて死亡しました。生徒が着用していたのは、気密性の高い医療用のN95マスクだったといいます。
 その後、河南省の才源中学校で、中学3年生の男子生徒(15歳)が体育の時間に突然倒れ、その後死亡が確認されました。
 この生徒は、学校の規定によりマスクを着けたままグラウンドをランニングしていました。家族が解剖を望まなかったため、詳しい死因は特定できておらず、突然死として処理されました。
 父親は現地メディアに、「マスクを着けてランニングさせたことを疑うしかない。気温は20度くらいだったはずです」と話しています。生徒が着用していたのは、N95マスクではなく一般的なものだったといいます。
 4月末には、湖南省・長沙市でも同様の死亡事故が発生。この事故では、中学3年生(14歳)が1000メートル走の記録測定をしている途中に倒れ、亡くなったといいます。生徒は、N95マスクを着用していました。
 いずれの事故も死因は特定されていないものの、運動とマスクとの関係が注目されています。専門家は現地メディアに対し、「運動する時は、風通しのよい屋外で、ほかの人と距離を保っていればマスクを着用する必要はない」と話しています。
 生徒の相次ぐ死亡を受け、海南省や福建省アモイ市が5月7日、生徒らの適切な距離を保った上でマスクを着用しないよう呼び掛けるなど、体育授業でのマスク禁止の動きが出ています。

 2020年5月10日(日)

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