■小野薬品のオプジーボ、肺がん「第1選択薬」に アメリカ食品医薬品局が承認 [健康ダイジェスト]
小野薬品工業は18日、がん免疫薬「オプジーボ」と「ヤーボイ」の併用療法が、肺がん治療で最初に投与できる「第1選択薬(ファーストライン)」として、アメリカの食品医薬品局(FDA)から承認を得たと発表しました。
オプジーボは、肺がん治療の現場ではこれまで、ほかの薬が効かない場合などに使用されていました。世界的に患者数の多いがんの治療薬として選ばれる機会が、増えそうです。
提携企業であるアメリカのブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)が1月にFDAに承認申請し、優先審査の指定を受けていました。肺がん治療における第1選択薬としては、現在はアメリカのメルクのがん免疫薬「キイトルーダ」が主流となっています。
肺がんの8割以上を占める非小細胞肺がんで、免疫細胞の働きを抑えるタンパク質「PDーL1」の発現率が1%以上の成人患者が対象となります。臨床試験(治験)では、併用療法の3年生存率が33%と、化学療法の22%に比べ優位性が確認できています。
肺がんの年間の新規患者数は、世界で約210万人、アメリカで23万人近く、日本約11・8万人。国内では2019年12月に非小細胞肺がんを適応症とするオプジーボとヤーボイの併用療法で承認申請を行っており、2020年内にも承認される見込みです。オプジーボの売り上げ全体に占める肺がん治療は、2割程度にとどまっています。
2020年5月19日(火)
オプジーボは、肺がん治療の現場ではこれまで、ほかの薬が効かない場合などに使用されていました。世界的に患者数の多いがんの治療薬として選ばれる機会が、増えそうです。
提携企業であるアメリカのブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)が1月にFDAに承認申請し、優先審査の指定を受けていました。肺がん治療における第1選択薬としては、現在はアメリカのメルクのがん免疫薬「キイトルーダ」が主流となっています。
肺がんの8割以上を占める非小細胞肺がんで、免疫細胞の働きを抑えるタンパク質「PDーL1」の発現率が1%以上の成人患者が対象となります。臨床試験(治験)では、併用療法の3年生存率が33%と、化学療法の22%に比べ優位性が確認できています。
肺がんの年間の新規患者数は、世界で約210万人、アメリカで23万人近く、日本約11・8万人。国内では2019年12月に非小細胞肺がんを適応症とするオプジーボとヤーボイの併用療法で承認申請を行っており、2020年内にも承認される見込みです。オプジーボの売り上げ全体に占める肺がん治療は、2割程度にとどまっています。
2020年5月19日(火)
コメント 0