SSブログ

■新型コロナウイルスのワクチン、臨床試験で抗体の値が上昇 アメリカの製薬会社「モデルナ」 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスのワクチンを開発中のアメリカの製薬会社は18日、臨床試験の初期の結果で、接種を受けた人の抗体の値が上昇したとして、「予防の可能性が実証された」と発表しました。
 アメリカの製薬会社「モデルナ」は、アメリカ国立衛生研究所(NIH)と共同で、今年3月から新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験を行っています。
 モデルナは18日、ワクチンの働きと安全性を確かめる第1段階の臨床試験の初期の結果として、ワクチンを接種された人の間で、血液中の新型コロナウイルスに対する抗体の値が上昇したと発表しました。
 発表によりますと、ワクチンを最初に接種してから43日目の人の、ウイルスの感染を防ぐ特定の抗体の値は、感染後に回復した人と同じ程度か、それ以上に上昇したということで、「我々のワクチンによる予防の可能性が実証された」としています。
 第1段階の臨床試験は18歳から55歳の45人が対象となっていますが、今回発表された特定の抗体についての結果は8人分にとどまり、臨床試験全体の結果の公開が待たれています。
 また、抗体の値が上昇すれば新型コロナウイルスの感染を防げるかは人では十分に実証されていないほか、接種を受けた人の一部には発熱や頭痛といった症状が出た人もいるということで、実際の効果や安全性の確認も今後の課題となっています。
 モデルナは、すでに接種するワクチンの分量などを検証する600人規模を対象とする第2段階の臨床試験へと進むための承認を得ており、7月には最終的に効果や安全性を確認する数千人規模を対象とする第3段階に進む見通しだとしています。
 モデルナのステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)は、「今後も、安全性を確保しながらできる範囲で最速のペースで開発に取り組んでいく」とコメントしています。

 2020年5月19日(火)

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。