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■新型コロナウイルス治療薬、臨床試験は約1000件 「レムデシビル」に回復期間の短縮効果 [健康ダイジェスト]

 世界中の研究機関や製薬企業が新型コロナウイルスの治療薬の研究を急ぐ中、候補となる薬の効果を確かめるための臨床試験の結果が出始めていて、治療法の確立につながるか注目されます。
 新型コロナウイルスを巡っては、別の病気の治療のために開発された薬に治療効果が認められないか臨床試験が進められています。新型コロナウイルスの治療法についてまとめている民間の団体によりますと、5月22日現在、治療効果を確かめるための薬の臨床試験は世界で約1000件、行われています。
 このうち、アメリカの製薬企業「ギリアド・サイエンシズ」がエボラ出血熱の治療薬として開発中だった「レムデシビル」は今月、臨床試験の一部の結果をもとに、アメリカで緊急の使用許可が出されました。
 22日に発表されたアメリカ国立衛生研究所(NIH)などによる臨床試験の初期段階の結果では、患者が退院できる状態になるまでの期間を短縮する効果が見られたとしています。
 一方、マラリアなどの治療薬として広く使われている「ヒドロキシクロロキン」は、治療薬となる可能性が指摘され世界中で広く使われましたが、22日に発表された大規模な患者の分析では効果は認められなかったと報告されています。
 このほか、アメリカの製薬企業などがウイルスの抗体を薬にしたものや、回復した患者の血しょうから作る免疫グロブリン製剤などの開発を進めていますが、臨床試験の開始はこの夏以降になる見通しです。
 アメリカなどでは、感染者の増加が緩やかになりつつありますが、再び感染者が増え始めた場合に備えて薬の効果の検証が急務となっています。

 2020年5月24日(日)




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