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■厚労省、ロタウイルスワクチンを定期接種化へ 10月から3万円が無料に [健康ダイジェスト]

 乳幼児の重い胃腸炎を予防するロタウイルスワクチンが10月1日から予防接種法に基づく定期接種となり、今年8月1日以降に生まれた0歳児の接種費用が原則無料化されます。従来は希望者が自己負担で受ける任意接種で総額2万~3万円前後かかっていましたが、公費で受けられる定期接種となります。
 世界保健機関(WHO)が2013年に、ロタウイルスは世界中のすべての国の予防接種プログラムに導入されるべきであると提言し、海外ではすでに130カ国以上で定期接種になっていたため、関係者からずっと待ち望まれていた定期接種化です。
 ロタウイルス感染による胃腸炎は、冬の終わりから春にかけて流行する急性の胃腸炎で、熱が出て吐いたり、水のような下痢をしたり、脱水やけいれん、腎不全、脳症の原因になったりします。ほぼすべての子供が5歳までに感染するといわれており、日本では年間80万人くらいが感染し、2000年から2012年では、年により2~18人が亡くなっています。
 亡くならないまでも、5歳までの胃腸炎での入院の半数くらいがロタウイルスによるものです。子供の病気だと思っている人がいますが、大人でもかかります。しかし、感染する時期が幼ければ幼いほど重症化のリスクが高いので、ワククチンがあります。
 ワクチンは「ロタリックス」と「ロタテック」の2種類があり、ロタリックスは生後6~24週の間に2回接種し、ロタテックは生後6~32週の間に3回接種します。いずれも口から飲むタイプで、有効性は同等と考えられています。
 厚生労働省は、「生後2カ月から14週6日まで」を初回接種の標準的期間としました。これは、生後2カ月から受ける定期接種がすでに複数あり、医師の判断の下で同時接種もできることや、初回接種が15週以降になると、腸の一部が隣接する腸管に入り込んで腸が重なった状態になる「腸重積症」にかかる可能性が高まることを踏まえた対応です。

 2020年9月24日(木)

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