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■哺乳瓶で授乳される乳児、100万個以上のプラスチック粒子摂取の可能性 アイルランドで研究 [健康ダイジェスト]

 哺乳瓶で授乳される乳児は、1日当たり100万個以上のマイクロプラスチック粒子を摂取している可能性があるとの論文が19日、イギリスの科学誌「ネイチャー」の関連誌で食品に関する研究を取り上げる「ネイチャー・フード」に掲載されました。
 プラスチック片が破砕されてできる微小な粒子を人間が大量に体内に取り込んでいるという証拠が増え続けている一方で、その健康への影響についてはほとんどわかっていません。
 アイルランドのダブリン大学トリニティカレッジの研究チームは、ポリプロピレン製の哺乳瓶やその付属品10種類について、マイクロプラスチック粒子が放出される割合を調べました。ポリプロピレンは、食品容器で最も一般的に使用されるプラスチック。
 21日間の実験で、対象となったポリプロピレン製の哺乳瓶から、1リットル当たり130万個から1620万個のマイクロプラスチック粒子が放出されたことがわかりました。また、放出されたマイクロプラスチック粒子の50%以上が、1・6マイクロメートル(0・0016ミリメートル)未満でした。
 研究チームはこのデータと各国での母乳育児の割合に基づき、哺乳瓶での授乳によって世界の乳児がマイクロプラスチック粒子にさらされる潜在的可能性をモデル化。哺乳瓶で授乳される平均的な乳児は生後1年間で、毎日160万個のマイクロプラスチック粒子を摂取している可能性があると見積もりました。
 研究チームは、熱湯の使用や殺菌がマイクロプラスチック粒子放出の最大の要因だと指摘。25度のぬるま湯では平均で1リットル当たり6ア0万個のマイクロプラスチック粒子が放出されるのに対し、95度の熱湯では5500万個になるとしています。
 マイクロプラスチック粒子の放出は、殺菌された冷水で哺乳瓶をすすぐ、プラスチック以外の容器で調乳してから哺乳瓶に注ぐなど追加の手順を踏むことで、簡単に減らすことができるといいます。
 同研究に参加していない、イギリスのポーツマス大学の上級研究員フェイ・コウセイロ氏(生物地球化学)は、「哺乳瓶を殺菌しない、または熱湯を使用しないことで生じる危険性は解明された現実のものだ。マイクロプラスチック粒子の生成とその健康被害が明らかになるまでは、これらのよく知られた病気の危険性のほうが重要視されるべきだ」と述べています。

 2020年10月20日(火)

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Haroldgusty

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by Haroldgusty (2020-10-20 23:24) 

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