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■新型コロナウイルス拡大、ロンドンなどイングランド全域で都市封鎖 オーストリアも全土で外出制限へ [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの急速な感染拡大を受け、イギリスは11月5日から、首都ロンドンを含むイングランドの全域で外出制限などの措置に踏み切ると発表しました。
 イギリスでは感染して亡くなった人が1日に300人を超える日があるなど深刻な状況が続いており、政府は、このままでは死亡する人が12月上旬に800人近くに達する恐れもあるとしています。
 これを受けてボリス・ジョンソン首相は31日、記者会見で、医療現場が崩壊する事態になりかねないと危機感を示しました。
 その上で、ロンドンを含むイングランドの全域で11月5日から12月2日までのおよそ1カ月にわたってロックダウン(都市封鎖)を実施すると発表しました。
 市民はロックダウン中、仕事や教育、運動を除いて自宅にとどまらなければなりません。今年3月から数カ月続いた前回の全国規模のロックダウンとは異なり、学校や大学などの運営は続けられるものの、パブやレストランはテイクアウトを除いて営業を停止し、レジャーやエンターテインメントの施設、および必要不可欠ではない店舗はすべて閉鎖されます。
 一方、経済への影響を考慮して、10月末で終える予定だった雇用対策を12月まで延長し、仕事がなくても従業員を雇い続ける事業者に政府が賃金の80%を支援することなどを打ち出しました。
 ただ、イギリスではすでに多くの事業者が売上げの減少などに直面しており、経済界からはさらに深刻な打撃になるという懸念が出ているだけに、厳しい措置で感染拡大を確実に食い止めることができるかが問われています。
 一方、ヨーロッパ中部のオーストリアは、新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることから、11月3日から飲食店の店内での営業禁止や夜間の外出禁止などの外出制限を行うと発表しました。
 オーストリアは、春の第1波のピーク時や10月上旬までの新規感染者は1000人程度だったものの、10月下旬から増加が激しくなり31日には5300人を超えるなど、再び急増しています。
 これについてセバスティアン・クルツ首相は31日夜に記者会見を開き、感染拡大を食い止めるため、11月3日から30日まで、オーストリア全土を対象に外出制限を行うことを発表しました。
 具体的には飲食店の店内での営業の禁止や観光目的でのホテルの営業禁止、それにイベントの開催なども禁止されるということです。
 夜8時から朝6時までは、職務上の理由や健康目的のウォーキングなどを除き、夜間の外出も原則禁止されます。
 これに伴って政府は、外出制限によって影響を受ける企業などに補償を行うため、昨年11月分の売り上げの80%を支給する方針だとしています。
 オーストリアが全土で大規模な外出制限を行うのは、今年3月以来2回目となります。
 オーストリア政府は、今のペースで感染拡大が続くと11月中旬には集中治療室のベッド数が限界に達する恐れがあり、医療機関への負担が大きくなっていると危機感を示しており、クルツ首相は記者会見で国民に対し規制強化への協力を訴えました。

 2020年11月1日(日)

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