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■世界のはしか感染者86万人、死者20万人 WHO、ワクチン接種訴え [健康ダイジェスト]

 世界保健機関(WHO)は、はしか(麻疹〈ましん〉)に感染した人の数が昨2019年、世界で86万人あまりに上り、1996年以降で最も多くなったという統計を発表し、新型コロナウイルスの感染が広がる中でもはしかの予防接種が滞ることがないよう各国政府に呼び掛けています。
 WHOは12日、はしかに感染した人の数が2019年に、世界で86万9770人に上り、1996年以降減少傾向にあった中で、昨年はこの23年間で最も多くなったと発表しました。
 また、2019年に死亡した人の数は20万7500人と推定されるということです。2016年に約9万人と過去最低レベルになっていたものが、2017年から増加が続き、2018年の約14万人から大幅に増えました。
 WHOは、従来から感染が広がるアフリカ地域に加え、ジョージアや北マケドニア、南太平洋のサモアなど、世界の広い範囲で流行していて、その原因は予防接種が徹底されていないことだとみています。
 国連児童基金(ユニセフ)は、新型コロナウイルスの感染が広がる中、医療機関がひっ迫し、はしかの予防接種に当たる医療従事者が不足していることや、感染を恐れて保護者が子供の予防接種を控えていることなどから、はしかなどの予防接種を受けられずにいる子供が増えていると指摘しています。
 WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長はワクチンに関し、「はしかの感染拡大も死も、防ぐ方法を我々は知っている」として重要性を訴えました。
 WHOによると、世界の子供のワクチン接種率は1回目が約85%、2回目は71%にとどまっています。WHOは、感染拡大防止のためには2回接種の割合を95%にまで高めることを求めています。
 新型コロナウイルス感染症の拡大で、世界各地でワクチン接種事業が停滞する事態も発生し、WHOは、11月時点で世界26カ国の9400万人余りがはしかの予防接種を受ける機会を失い、感染者がさらに増える恐れがあると指摘しており、接種が滞ることがないよう各国政府に呼び掛けています。

 2020年11月13日(金)

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