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■おたふく風邪のワクチン不足、接種休止相次ぐ 製造工場トラブル [健康ダイジェスト]

 おたふく風邪(流行性耳下腺炎)のワクチンの供給が滞り、小児科などの医療現場で接種の休止が相次いでいることが、明らかになりました。国内で製造する2社の一つ、武田薬品工業の工場でトラブルがあったためで、秋ごろまで不足が懸念されています。
 おたふく風邪ワクチンは、国が勧める定期接種ではなく、希望者が受ける任意接種。日本小児科学会は1歳時と小学校入学前の計2回の接種を推奨しており、2019年には約160万人が打っています。
 武田薬品工業によると、このワクチンの製造を担う山口県光市内の工場で1~4月に実施した定期点検で、原液を製造する設備のフィルターに異常が見付かったため、点検結果を待って出荷する予定だったワクチンを「品質への影響が否定できない」として廃棄しました。
 廃棄した量が何人分に当たるか、同社は明らかにしていないものの、4月中に在庫切れになる見込みで、出荷再開は10月末になるといいます。
 同社はワクチンの国内供給の半分程度を占めるとみられ、もう一つの製造元の第一三共子会社の第一三共バイオテックは、「(武田から)自社製品への切り替えが起きると品薄になる可能性がある。ワクチン不足の影響を緩和するため、自社製品の出荷のペースや地域を調整したい」としています。
 この事態を受け、NPO法人「VPD(ワクチンで防げる病気)を知って、子供を守ろうの会」の片岡正理事は、「情報を収集し、ホームページなどで親たちに発信していきたい」と話しています。日本小児科学会も、対応の検討を始めました。
 おたふく風邪は4、5年ごとに子供を中心に流行し、感染者の1000人に1人が重い難聴になります。ワクチンには、発症を90%防ぐ効果があるとされます。

 2021年4月20日(火)




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