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■RSウイルス感染症の流行続く 重症化前の早めの受診を [健康ダイジェスト]

 主に子供が感染し重症化する恐れもあるRSウイルス感染症の流行が、全国各地で続いています。小児科の医師は、重症化する前に早めの受診を呼び掛けています。
 RSウイルス感染症は主に子供が感染し風邪に似た症状が出る病気で、生後6カ月以下や心疾患の赤ちゃんでは重症化する恐れがあります。
 国立感染症研究所によると、全国およそ3000の定点医療機関の小児科で6月14日から20日までの1週間にRSウイルス感染症と診断された患者の数は9641人と、一昨年の同じ時期に比べて約12倍、感染が広がらなかった昨年の約440倍に当たります。
 また、東京都内264カ所の定点医療機関の小児科で20日までの1週間にRSウイルス感染症と診断された患者の数は850人と、2003年の調査開始以来、最も高い値となっています。
 今年は、早い時期から感染者が急増しており、専門家の間では、新型コロナウイルスへの対策で昨年、感染が広がらなかった結果、多くの子供が免疫を持っていないことが影響しているとみられています。
 東京都港区の愛育病院では、小児科にある18の病床の半分ほどをRSウイルス感染症の患者が占め、6月からほぼ満床の状態が続いているということです。
 ベッドに空きがないことから、入院が必要な症状でも、外来で点滴を打って様子をみるケースも出ているということです。
 また、救急搬送も相次いでいて、1日の夜から2日の朝にかけては、高熱でけいれんを起こすなどして4人が運ばれてきたということです。
 愛育病院の小児科の浦島崇医師は、「救急の現場も病床もひっ迫してきている。母乳やミルクを飲む量が減ったり、寝られないほどせきが続いたりする場合は、ためらわずに医療機関を受診してほしい」と呼び掛けています。
 国立感染症研究所のデータをもとにRSウイルス感染症の流行の状況を分析すると、今年に入って最初に九州で感染者が増え始め、4月以降、本州の各地でも増えていきます。5月に入ると関西や東北などで患者が増え、1定点医療機関当たりの患者数が5人以上の地域も出てきます。6月には、関東でも患者数が増加し、全国的な流行となっています。

 2021年7月4日(日)




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