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■世界初、脊髄損傷の治療にiPS細胞由来の細胞を移植 慶応大など発表 [健康ダイジェスト]

 慶応大学などの研究チームは、脊髄を損傷して手や足が動かせなくなった患者に、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作製した神経のもとになる細胞を移植する臨床研究の、世界で初めての手術を実施したと発表しました。
 これは、慶応大学医学部の岡野栄之教授と中村雅也教授らの研究チームが14日、オンラインで会見を開いて発表しました。
 研究チームは、事故などで脊髄を損傷して体が動かせなくなったり感覚がなくなったりした患者を対象に、iPS細胞を使って神経を再生する研究を進めてきました。
 今回、研究チームは、脊髄を損傷して4週間以内の患者に対して、iPS細胞から作製した神経のもとになる細胞を200万個移植する手術を行ったということです。脊髄損傷の患者にiPS細胞から作った細胞を移植する手術は、世界で初めてだということです。
 研究チームによりますと、手術後の経過は順調で、1年間にわたって安全性に問題がないかなどを慎重に確認していくということで、今後さらに3人に手術を行って安全性や有効性を確認する計画だということです。
 脊髄損傷は国内では毎年およそ5000人が新たに患者になるとされており、根本的な治療法はなく、治療法の開発が待ち望まれています。
 会見で慶応大学の中村教授は「大きな一歩であることは間違いないが、新たな一歩でもある。2例目、3例目と続けて、臨床に届けていきたい」と話していました。
 また、岡野教授は「ここに来るまで長い時間がかかったので、1例目の手術を実施できてうれしく思っている。今後、脊髄を損傷してから時間がたった慢性期の患者への応用も含めて研究を続けたい」と話していました。
 脊髄損傷は、背骨の中にある脳と全身をつなぐ神経が傷付いて、体が動かなくなったり、感覚が失われたりする症状がでます。
 国内では10万人以上の患者がいるとされ、毎年、およそ5000人が交通事故などで新たに脊髄損傷になっているとみられています。
 神経の損傷の場所や程度により、動かなくなる場所や症状の重さが異なっており、中には自分で呼吸することも難しく、人工呼吸器が必要な人もいるということです。
 脊髄損傷の原因は、転倒と交通事故が半分以上を占めているとされ、高齢化が進むにつれて、転倒による患者が増えるのではないかと懸念されています。
 アメリカでは、胚性幹細胞(ES細胞)による脊髄損傷の再生医療の開発が進んでいます。遺伝子治療などさまざまな新技術を融合した医療応用も国際的に盛んになっており、日本が先行してきたiPS細胞由来の再生医療の優位性が問われています。
 iPS細胞は患者本人から作ると数千万円規模の費用がかかるといった課題もあります。慶大の岡野教授は「患者本人から安価に作るマイiPS細胞などの技術革新も進む。iPS細胞でしかできない革新的な治療も実現できるのではないか」と話しています。

 2022年1月15日(土)




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DavidBip

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by DavidBip (2022-01-15 20:22) 

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