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■新型コロナ抗ウイルス薬、オミクロン型への効果は対デルタ型と同等 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスのオミクロン型変異ウイルスに対する治療薬の効果について、東京大学などの研究チームが培養細胞を使って実験したところ、今、使われている抗ウイルス薬はデルタ型変異ウイルスに対するのと同等の効果がみられたとする結果を発表しました。
 この研究は東京大学医科学研究所の河岡義裕特任教授(ウイルス学)らの研究チームが、26日付けのアメリカの医学雑誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」(電子版)に発表しました。
 研究チームはオミクロン型のウイルスを培養した細胞に感染させ、そこにさまざまな治療薬を投与して反応を調べました。
 その結果、新型コロナの抗ウイルス薬として国内でも承認されている点滴型の「レムデシビル」と、飲み薬の「ラゲブリオ(一般名:モルヌピラビル)」の2種類の薬は、体内でウイルスの増殖を抑える効果がいずれもデルタ型に対してと同じレベルだったということです。
 また、ウイルスが細胞にくっつくのを阻害し、体内での増殖を抑える働きがある抗体薬については、点滴型の「ゼビュディ(一般名:ソトロビマブ)」は従来のウイルスに対するのと比べ反応は14分の1に低下したものの必要な効果は保たれていましたが、厚生労働省がオミクロン型への使用を推奨しないとしている抗体カクテル療法の「ロナプリーブ」は効果がほとんど確認できなかったということです。
 オミクロン型は国内外で感染が広がっており、医療現場の負担軽減のためにも有効な治療薬の選択が欠かせません。河岡特任教授は、「抗体薬に関しては、オミクロン型の複数の変異によって、ウイルス表面のスパイクタンパク質と抗体が結合しにくくなっていると考えられる。臨床現場で治療効果を慎重に見極めていく必要がある」と話しています。

 2022年1月28日(金)




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