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■10歳代母親の名前は空欄で出生届提出へ、国内初の「内密出産」に 熊本市の慈恵病院 [健康ダイジェスト]

 熊本市の慈恵病院は4日、病院以外に身元を明かさず出産できる事実上の「内密出産制度」で、利用を望む10歳代女性が昨年末に出産した子供の出生届について、現時点で母親の名前を記さず市に提出する見込みだと明らかにしました。国内初の内密出産の事例になるとみられます。刑法抵触の可能性を問う質問状を国に出しており、回答を待って手続きを進めます。
 病院が記者会見で表明しました。病院は女性と連絡を取り続けており、出産から約1カ月が経過しても制度利用の意向は変わりませんでした。女性は家族に妊娠を伝えられない状況で、「自分では育てられない」として退院後も病院の担当者がメールなどでやり取りを続け、女性は「自分が育てるよりも、厳しい審査を通った両親が育てるほうが、赤ちゃんが幸せになる」とした上で、「特別養子縁組でお願いしたい」との希望を変えなかったといいます。
 病院は1月13日、母親欄を空白にして出生届を代理で出した場合、刑法に抵触するかどうかを問う質問状を熊本地方法務局に提出。2月末までの回答を求めており、回答を受けて出生届を出すとしています。
 記者会見では、子供が2月初めに乳児院へ預けられたことも明らかにしました。女性は病院の担当者に預けた自身の身元情報について、「子供が18歳か20歳になったら開示してほしい」と希望。病院は他の人との特別養子縁組の成立に向けた手続きも進めます。
 蓮田健院長は会見で、「母子の安全な出生・出産は達成できた。残る課題は、子供の養育の受け皿や出自情報の管理をどうするかだ」と指摘し、行政への協力を求めました。
 慈恵病院は2019年末に、独自の内密出産制度を導入。今年1月4日、西日本に住む10歳代女性が昨年12月に出産したと公表しました。

 2022年2月4日(金)




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