■２日の韓国、新型コロナ新規感染21万9241人 １日で８万人以上急増

　韓国政府が「防疫パス（ワクチン接種証明・陰性確認制）」の中断など「社会的距離の確保」以外の防疫措置の大部分を解除した中、新型コロナウイルス新規感染者は21万人を超え、再び過去最多値を更新しました。
　２日午前０時基準の新規感染者は21万9241人で、週末効果が終わり前日の13万8989人より８万人以上急増しました。感染者の急増により検査者が集中しており、選別診療所などで実施されるＰＣＲ検査の検査件数は105万4030件と、１日の限界値85万件を24%も超過し過去最多値を記録しました。全国の重症者病床の稼働率は50・１%、首都圏は45・９％、非首都圏は60%を記録し、重症者が急激に増加しています。在宅治療者も82万678人と集計されました。
　中央防疫対策本部によると、２日午前０時基準の新型コロナウイルス新規感染者は21万9241人と集計され、うち国内発生の感染者は21万9173人、海外流入の感染者は68人で、累積感染者は349万2686人。
　２日の選別診療所（統合）の検査件数は71万8049件、総検査件数は105万4030件でした。これは前日の検査数45万5852件の２倍を超える規模でした。選別診療所の陽性率は30・５%、総検査比の陽性率は20・８%。
　入院中の重症者は762人、死亡者は96人、累積死亡者は8266人（致命率０・24%）でした。
　防疫パスの中断によりワクチン接種の動力が低下し、ワクチン３次接種者も4000人台に急減しました。新型コロナウイルス予防接種対応推進団は、２日午前０時基準で新たな１次接種者は189人で累積4486万559人、累積接種率は87・４%を記録したと明らかにしました。新たに２次接種を終えた人は341人で累積4437万169人、86・５%。新たな３次接種者は4749人で累積3151万985人、61・４%。
　新規感染者は３月中旬までに１日最大35万人になる可能性があるといいます。当局は３月１日から、防疫措置の大部分を解除しており、感染者のさらなる増加も予想されます。
　９日の大統領選への影響も注目されています。感染者や隔離対象者は、投票が午後６時～午後７時30分に制限されています。感染者が急増した場合、混乱する懸念があり、与野党候補は期日前投票を呼び掛けています。

　２０２２年３月２日（水）

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